【U-NEXT】逃げきれた夢 ☆☆☆

俳優の光石研をリスペクトする監督による光石研のための物語。

 

 九州で定時制高校の教頭をしている主人公末永(光石研)。

 末永は生徒や周りの人とともうまくやっていてそれなりに平穏な人生を歩んできたつもりだったが、ある日を境に自分の人生を見直すことになるのだった…

 

 主人公の末永は生徒にも気さくに声をかけるような”いい先生”のように見えるし、家族ともそれなりにやってきているように見える。しかし見ているとなぜか疎まれていてそんな周りの人間とまったく心が通じているように見えない。

 そんな「表面的にうまくいっているように見えて実は誰ともつながっていない孤独な人生」を過ごしてきた主人公が、ある日それをなんとか変えようとするって話なんですが、どうもわからないところが多い。

 話の転機になる近所の食堂での”食い逃げ未遂”のエピソードですが、本当に主人公が”認知症”気味なのかもはっきりしない。他のシーンで物忘れしているシーンがないからだ。しかし主人公の周りの人物が主人公と接した後「怪訝な表情」をするのはもしかすると「このやり取りがすでに何度も行われている」からかもしれないし、別の意味なのかもしれない。

 

 ただそれとは別に、主人公を演じる光石研の演技はずっと見ていても飽きないし、九州弁もずっと聞いていたいほど聞き心地がいい方言だと感じました。この映画の会話ってずっと聞いていたいと思わせる魅力がありますね。

 

 ということで、

 どういう映画なのか、おすすめなのかって言いずらい映画ですが、映画館でこういう映画を見るのもいいなって思いますね。ちなみにタイトルの意味も不明。