【amazonprime】シャイロックの子供たち ☆☆☆

阿部サダヲ主演のミステリ映画。

 

 とある銀行の支店を舞台に、主人公の課長代理の阿部サダヲを軸に行内で起こる一連の不正事件を描くミステリー。

 

 なんだか豪華キャスト。

 阿部サダヲや主要となるキャストはともかく、けっこう脇のほうまで知っている俳優さんたちで固められてい松竹映画の本気度合いが若干伝わってきます。

 

 作品はお金を直に扱う職業である銀行が舞台で、当然目の前に大量のお金に心が動かされる人たちがいて、それによっておこる様々な出来事を描いています。

 シャイロックはシェイクスピアの「ヴェニスの商人」に出てくる強欲な金貸しのことですが、冒頭からある登場人物に「シャイロックは強欲だが、そもそも借金を踏み倒すのはダメじゃない?」と言わせています。そこから「お金は返せばいいというものではない」「つじつまが合っていればそれでいいということではない」というテーマになっていき、そこからさまざまな登場人物がその倫理のはざまで揺れ動くことになります。

 

 シャイロックとシャーロックホームズは似ている

 

 単なる偶然でしょうが、語感がシャーロックホームズにしているからか、一応主人公である阿部サダヲを”探偵役”となって事態を「推理」していく。ちょっとご都合主義すぎるかなぁとも思いますが、阿部サダヲに感情移入して物語を見ていくことになるのでそういう意味では安心して観ることができました。

 

 あとなぜか最近見かけない人が珍しく出演していて、上戸彩や酒井若菜は「久しぶりに見たわ」って思いました。

 

 ともあれ、

主人公が安全圏にいすぎな気もしますが楽しく見られました。ちなみにwowowでも以前にドラマ化しているので興味がある人は

原作小説やwowow版も観てみるのもいいかもしれません。