【Hulu】十角館の殺人 ☆☆☆

綾辻行人による同名長編小説のドラマ化作品。全5話

 

 とある大学の推理小説研究会の面々は合宿で角島という島を訪れた。この島は半年前に四重殺人事件が起こった建物もある島で、一行は十角形の変わった建物「十角館」に宿泊することになる。

 一方、合宿に参加しなかった元研修会員の江南の元には十角館の主であり四重殺人事件で死亡したはずの中村青司からの手紙が届いていた。その内容には四重殺人事件よりさらに8か月前に起こった「推理小説研究会の中村千織の事故死」について触れていた。

 江南はこのミステリーに興味を持ち事情を聞くために中村青司の弟・紅次郎の元を訪れるがそこに同席していた紅次郎の友人・島田潔と行動を共にすることになる。

 その頃十角館では謎の殺人予告が行われ、最初は半信半疑出会った一行だがやがてメンバーの一人の死体が発見されるのだった。

 

 1987年に出版された小説のため時代設定は1986年。どうりで登場人物たちがぷかぷかタバコ吸ってると思った。

 孤島で予告殺人に巻き込まれる推理小説研究会の面々と、本土で怪文章の真相を探る主人公たちの2つのストーリーが同時進行しやがて一つにつながるというなかなか複雑な作品。

 原作を読んでいませんがこれは「叙述トリック」というやつなのか?実際映像でもある「トリック」が明かされるんですが、これは巧いと思いました。もちろんびっくりしたし普通に「え?」って見直しました。完全にダマされた。

 

 いまとなっては「孤島にある館」という舞台設定が古臭いような気持ちにはなりますが、それはそれとして見ごたえのあるドラマで楽しめました。ただHulu独占だと思うのでここ以外では見られないのは残念。