【amazonprime】湯道 ☆☆☆

2023年公開、生田斗真主演のコメディ映画。

 

 東京で建築家をしている生田斗真は、疎遠になっている実家(銭湯)に帰省することにする。そこには銭湯を廃業させてマンションを建てようという思惑があった。

 その銭湯「まるきん温泉」は父亡き後、弟の浜田岳とバイトの橋本環奈が切り盛りしている。そこに生田が帰ってくるがうすうす帰省の理由に感づいており快く思わない。

 

 フジテレビの監督によるテレビ映画。

 サウナがブームのこの昨今なんで銭湯か?とは思いますが、ここらでプチブームを起こそうという気持ちもあったのかもしれない。

 見どころは脱ぎっぷりのいい俳優・生田斗真の裸体が思う存分見られるところか。昔なら女湯も他の女性客の裸くらい見せただろうに2024年現在ではそういうのはクレームクレームきちゃうんだろうなぁと察します(だけどはげとか入れ墨とかをイジるのはいいんだ?って思いますが)。

 内容は銭湯つぶしてやろうとやってきた兄が銭湯の良さや人との交流の温かさに触れてやがて心を入れ替えるというハートウォーミングコメディで、銭湯に通う様々な脇役によってそれは描かれています。が、結局オチとしては「経営的には厳しいけどこれからも頑張ります」というような安易なもので特になんの解決もしていない。タイトルにもなっている「湯道」も実際のところなんのことなのかはっきりしない。単に「足伸ばして入る風呂は気持ちいい」とか「風呂上りの牛乳(ビール)は最高」以外になにかあったっけ?と思ってしまう。

 

 ということで、

 この映画を見てなにか身についたとか大事なものを再発見した、ということはまったくない映画でした。毒にも薬にもならない映画ということでアマプラで無料で見られるんだからヒマつぶしにはいいかもなって思います。