【映画館】身代わり忠臣蔵 ☆☆☆
ムロツヨシ主演の奇想天外な時代劇
江戸時代、江戸城松之廊下にてかねてからのいじめにキレた浅野内匠頭が吉良上野介を斬りつけた。
吉良は傷が元で死亡。家臣は不名誉な主の死を隠すため放蕩している吉良上野介の弟・孝証に替え玉を依頼する。金に釣られた孝証は吉良上野介に成りすますがひょんなことから吉原で仇討ちを思案している浅野内匠頭の家臣・大石内蔵助と出会ってしまう。
同名の小説が原作ですが、放蕩息子で事態に翻弄される孝証はムロツヨシのキャラと合っていて言動も含めて楽しく見られました。ただ後半に向かって史実（仇討ちによって吉良上野介は死に、赤穂浪士たちは切腹する）は変えられないのでウェットな流れになっていくのは残念。エンドロールでは東京スカパラダイスオーケストラの景気のいい曲が流れますがちょっとミスマッチのように思えました。三谷幸喜なら史実を曲げてもすべて丸く収まってしてやったりのラストにしたのかもしれませんが、そこは真面目かなって思います。
ともあれ
全体的には楽しく見られる娯楽作でよかったですね。映画館に見に行くほどかというと微妙かもしれませんが。