【Netflix】サイバー地獄 n番部屋:ネット犯罪を暴く ☆☆☆☆

2018年から2020年にかけて韓国で起こったデジタル犯罪、通称「n番部屋事件」を追ったドキュメンタリー作品。

 

 ネットで被害者を騙し、個人情報や他人に知られたくない写真などをネタにさらに過激な写真などを要求する。さらにそれらを多数の有料会員などに共有していたという事件が発覚した。通称「n番部屋事件」と呼ばれ話題となったが、一般に知られるようになった経緯を再現ドラマとして再構成して製作されたドキュメンタリー映画。

 

 たしか作品に視聴制限はかかっていなかったと思いますが、事件全体はかなり胸糞の悪いものとなっています(映像とかではなく内容が)。なのでそういう被害者が物理的にも精神的にも虐待されるような内容を見たくない方は見ない方がいいかもしれません。ただしこれが実際に起こった事件だということを知っておくべきかとは思います。

 

 作品では最も有名な部屋の管理者「博士」と呼ばれる人物とに的を絞ったストーリーとなっていますが、実際作中でも触れられている通り模倣犯が多発しており、「一件落着」とはなっていないのが残念。

 とはいえ、映画のラストに「博士」は逮捕され42年の実刑、またn番部屋の創始者「カッカッ」は34年の実刑となっており、一連の事件で3757人が逮捕されたということでこの事件の根の深さがうかがえます。

 

 ともあれ、

 人の弱みを握って脅迫するという手口はネットに限ったことではないので、個人情報などを握られがちなネットでは特に注意が必要だなって思います。特に事件の被害者には中学生などもいたため親御さんも子供がアクセスするネットに関する知識はそれなりに必要だなって思いますね。ということで他人事ではない事件としてオススメ。