実際の暗殺事件を扱ったドキュメンタリー映画。

 2017年マレーシアの国際空港で起こった金正男の暗殺事件の顛末を追った作品。

 

 当時世界的なニュースにもなったし、興味があったので見に行きましたが、徹夜明けだったせいかちょっと寝ちゃいました。

 内容な上記のまんま。特にひねりもなく事件の経緯を追います。

 実行犯であるシティとドアンは”イタズラ動画の撮影”と騙されて数か月もの間いろんなイタズラ動画を撮影し続けていたが、それは巧妙な陰謀で、実は金正男殺害が本当の目的であったらしい。VXガスという皮膚に触れるだけで死んでしまうほどの猛毒を顔に塗られて金正男は殺害されるが、二人はあくまでイタズラだと思い込んでいた。二人は逮捕されるがもちろん黒幕の北朝鮮の工作員は海外に逃走。

 二人はマレーシアに拘束され裁判に掛けられるが下手すりゃ死刑という状況、。

 ここで「そもそも本当に二人は何も知らなかったのか?」「彼女たちは本当に工作員じゃないのか?」というのが気になるところですが、そこはそんなに掘り下げられず、たんたんと経緯が説明され、そして終わります。

 

 興味のあった事件なので、顛末がわかって楽しめたのですが、ドキュメンタリー映画としてはひねりがあったり監督の主張がなにかはいっているわけでもないので、そこまで心に残る作品とはなりませんでした。強いて言えばウィキペディアで事件を調べて項目を読み終えたのと同じ感じです。これは数か月前に見た「はりぼて」も同じで、やはりただ経緯を追っただけではあまりに味気ないんですよね。

 ということで、

 それほどおすすめというわけでもないんですが、やはり政治がらみは怖いなぁとは思いました。