レナード・コーエンの歌が沁みる映画。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

にしても!!

 

 

 

 

 

 

暗いぃ〜〜〜〜〜〜〜〜。星空

 

暗すぎるぅ〜〜〜〜〜〜〜。星空

 

 

 

 

撮影監督ヴィルモス・ジグモンド渾身の傑作、代表作ゆえ

画の表現力に期待して見始めたのだけれど

TVで見ることを前提には撮られてない

映画館で観るためだけに撮られた映画。

 

家庭の 📺 で観るには、この映画は暗すぎる〜〜〜〜。

 

 

なにが写っているのかよくわからないシーンばかり。えーん

 

 

それでもレナード・コーエンの歌が耳に、こころに残るので

何度か謎解きのように観てみた。

 

時には役名とセリフを頼りになにが写っているのか推測しながら。

 

(ここで 📺 の設定をいじってコントラストを下げたり

明るさをあげたりするとせっかくの雰囲気が台無しになってしまうので)

 

 

邦題の『ギャンブラー』は原題より物語の内容をよく表している。

 

 

主人公が賭博で生計を立てているだけではない。

 

コニーも生き様がギャンブラーのそれだ。

決して雇われ人や専業主婦のそれではない。

 

そして、主人公が身を滅ぼすのも

H&S 鉱業との交渉という賭けに失敗したからだ。

 

 

 

 

 

 

オーソン・ウェルスの映画は

映像表現としては際立ったエッジの効いたものだが

主題はほぼいつも「馬鹿な男」のはなしだ。

 

宮崎駿監督作品は常に

「戦う少女と、少女の役に立とうと奮闘する少年、2人を見守る成熟した女性」

のおはなし。

 

アルトマンは常に

「愚かなる人々」

を撮る。

 

 

ただその語り口は

アメリカ人というより、むしろイギリス人のような辛辣さでありながら

なぜか眼差しには暖かさを感じる。

 

人間とは愚かなもので、その愚かしさを愛でる

とでもいったような。

 

アルトマン作品は、世紀の大傑作にはならなくとも

いつ観返しても、何度観返しても

人間って、そういう生き物だよなぁと思わせられるものがある。

上質な短編小説のよう。

 

所見が若いうちだと、なんの魅力も感じられない作品かもしれない。

 

説明的なカットやセリフは皆無なので

そういったTVドラマに慣れている観客は

何度も観直さないと(画面の暗さを抜きにしても)

ストーリーを理解できないかもしれない。

 

英語ができる人にはコーエンの歌が

ストーリーを語ってくれるだろうけれど。

 

 

 

 

観る人を選ぶ大人のための映画。

そしてできれば映画館で観たほうがいい映画。

 

 

 

ラストシーンでコニーが手に持っていた

あれは一体なんなのかなぁ?

 

 

 

 

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McCabe & Mrs. Miller 1971年

原作:エドモンド・ノートン Edmund Naughton

監督:ロバート・アルトマン Robert Altman

出演:ウォーレン・ベイティ Warren Beatty、ジュリー・クリスティ Julie Christie

撮影監督:ヴィルモス・ジグモンド Vilmos Zsigmond

音楽:レナード・コーエン Leonard Cohen
国:アメリカ

 

 

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