2007年。WaltDisney."MEET THE ROBINSONS".
スティーヴン・J・アンダーソン監督。ウィリアム・ジョイス原作。
 製作総指揮にジョン・ラセターの名前があったので、期待したが、これはピクサー製作ではなく、ディズニーとしては最後のCGアニメ作品になるものらしい。
 ジョン・ラセターが総指揮ということは、実質的にはピクサー=アップル・コンピュータが全権力を掌握している状態なのかも知れない。
 もともとアニメには全くくわしくなく、『トイ・ストーリー』でピクサーのすごさを知って、最近ちょこちょこと見るようになった門外漢なので事情はわからないが、ディズニーをアップルの完全子会社化する道筋を、すでにスティーヴ・ジョブスはつけているのだろう。
 過去10年ほどのアメリカのCGアニメ業界を中心にした経済戦争のレポートみたいなものがあったら読んでみたい。相当に壮絶な戦国時代だったのだろう。

 物語は「過去を振りかえらず、未来に向かって前進しよう」といった内容にもかかわらず、全体にノスタルジーの色合いが強く、過去を懐かしんでいるようにも見える。何となく『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズと『ドラえもん』を混ぜ合わせたような雰囲気がただよっているのは、アップル・コンピュータとの経済戦争に敗れ去ったディズニーの悲しみが平家物語のように反映されているような気もした。

 母親に捨てられて孤児院で育った少年ルイスがタイムマシーンの力で新しい家族と出会うまでの物語。
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meet3
 3-D立体画面で見たかったが、年末のこの時期にわざわざそこまでする気力もなく、近所の2-D平面の吹き替え版で見たが、見た印象はひょっとしたら大きく異なるのかも知れない。
meet1
 未来泥棒に隠された悲しい過去がやがて明らかになる。
meet2
 未来の家族の変ちくりんさには、ちょっと引いた。
 お子さまには最適なドラマかも知れない。
ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント
ルイスと未来泥棒
森 はるな
ルイスと未来泥棒 (新編ディズニーアニメランド 34)
 
 
ルイスと未来泥棒 (出演 ダニエル・ハンセン 、アンジェラ・バセット)
サントラ, ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ, ジョナス・ブラザーズ, 竹内浩明, ルーファス・ウェインライト, 岡崎昌幸, ロブ・トーマス, オール・アメリカン・リジェクツ, ジェイミー・カラム, ヴォイスフィールド
ルイスと未来泥棒 オリジナル・サウンドトラック