2005年。FoxSearchlight."THE RINGER".
 B・W・ブラウンスタイン監督。ファレリー兄弟製作。
 ジャッカス軍団のリーダー、ジョニー・ノックスヴィル主演で、知的発達障害者をネタにした差別ギャグ・コメディとなると、限りなく危険なものを感じたが、宣伝文句には、感動を呼ぶハートウォーミング・コメディと書いてあり、
 実際に、スペシャル・オリンピックスの全面協力の下で、まじめに作られたヒューマンドラマ風のラブコメディになっていた。
 何かに似ていると思ったら、健全過ぎて、どこか物足りなく感じたところが『リトル・ミス・サンシャイン』 にそっくりな感触があった。スペシャル・オリンピックスの選手たちが俳優として参加しているために遠慮があったのかも知れない。
 挑発的な差別ギャグのふりをして、観客にそれぞれが無意識のうちに持ってしまっている差別意識をめざめさせ、考えさせる目的であれば、もう少し過激にギリギリの線を狙った方が良いような気も少しした。

 会社の洗面所の清掃管理人スタヴィを解雇するように上司から命令されたスティーヴ(J・ノックスヴィル)が、気が優しいためにスタヴィを自宅の庭の管理人として雇ったが、芝刈り機でスタヴィが指を切断してしまう。
 保険に未加入のスタヴィの手術費用は2万ドルを超え、マフィアへの借金4万ドルで困っていた叔父ゲイリー(ブライアン・コックス)の提案で、スペシャル・オリンピックスに知的発達障害者のふりをして参加して優勝すれば10万ドル手に入ると言われ、仕方なくスティーヴは叔父の悪巧みに乗せられてしまい、大変な目にあう、という物語。
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 スペシャル・オリンピックスの会場にはボランティア・スタッフとして美しい女性リン(『グレイズ・アナトミー』のキャサリン・ハイグル)がいて、スティーヴはリンに恋してしまうが、演技を続けなければならないことに苦しむ。
 参加者のグレン(ジェド・リース)とその仲間たちは、スティーヴが演技をしていることを見抜く。
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 ライバルは連続優勝記録を更新している高慢なジミー(実際にスペシャル・オリンピックスの選手であるレナード・フラワーズ)だった。
 スティーヴが偽者であることを見抜いたグレンたちは、いつも威張っているジミーをやっつけるために、スティーヴに協力することを申し出る。やがて、スティーヴと知的発達障害者のグレンたちは徐々に友情で結ばれてゆく。
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 実際のスペシャル・オリンピックスのアスリートとプロの俳優とが混じって演じていたが、ほとんど違和感がなかった。
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 ジョニー・ノックスヴィルがジム・キャリーみたいな繊細な演技ができるのが一番の驚きだった。テーマ曲には『荒野の七人』が使われている。
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
リンガー!替え玉★選手権