2006年。LakeSkore/LionsGate/etc. "CRANK".
ネヴェルダイン&テイラー監督・脚本。
 ジェイソン・ステイサム主演。
フリーの殺し屋、チェリオス(J・ステイサム)は、寝ている間にライバルのリッキー・ヴェローナに猛毒を注射されてしまう。生きのびるためには常にアドレナリンを上昇させていなければならないので、走り回ったり、覚せい剤を吸い込んだりしながら、暴れまわる姿を描いたアクション・コメディ。
 クスリネタ、下ネタなどの場面が多いのでR-15指定になっている。『ダイ・ハード4.0』 がまじめな映画に思えるほどにふざけ切っていて、テレビゲームの、それもPS2とかではなく初期の安っぽいゲームの画面を意識したノリで、最後まで徹底しており、すがすがしい。
 ジェイソン・ステイサムは『トランスポーター』シリーズもイギリス時代の作品も見ていなくて、顔はいろいろな映画でちょこちょこ見かけてはいたが、ここまで動ける俳優だとは知らなかったので、ちょっと見直した。
      公式サイト〈日本)
IMDb
crank1
馬を殺すときに使う毒を注射されたチェリオスは、コカインを吸い込んで走り回り、病院で鼻炎用の薬、心臓発作のときに使う薬などを強奪して服用する。
crank2
友人のだらしなくて怪しげな医者ドク・マイルス(グラミー賞2回受賞の人気カントリー歌手、ドワイト・ヨアカム、最近は変な映画でよく見かける)に相談する。
crank6
 警官から奪った白バイで走りながら、薬の効果で頭がおかしくなって、バイクの上で立ち上がる。面白い。
crank5
 恋人のだらだらした女イヴ(エイミー・スマート)には、ゲーム・プログラマーだと嘘をついていた。一緒に逃げるうちに薬の効果が下半身にもあらわれてきて、買い物客でにぎわう道の真ん中でとんでもない行為を始める。
crank3
 うさんくさいボス(カルロス・サンス)とおかまの殺し屋リッキー・ヴェローナ(ホセ・パブロ・カンティージョ)を次第に追いつめてゆく。登場人物全員が間抜けなのも徹底していて面白い。
crank4
 ヘリコプターで逃げようとしたリッキー・ヴェローナをつかまえ、どうせ死ぬんだからと上空から道連れにしようとする。
 アメリカでは期待はずれの興行成績に終わったらしいが、これはケーブルテレビやDVDレンタルで見た方が楽しいかも知れない。音楽もアホっぽさを強調していて、ミュージック・ビデオ出身の監督らしくセンスの良いところを見せている。次回作(マイロ・ヴィンティミリア主演)は、おそらくDVDリリースのみになると思いますが。
東宝
アドレナリン
Original Soundtrack
Crank