★　『恋人はゴースト』

２００５年。　DreamWorks. "JUST LIKE HEAVEN".
マーク・ウォーターズ監督。
リース・ウィザースプーン、マーク・ラファロ、ジョン・ヘダー、ドナル・ローグ、ディナ・スパイビー、ロン・カナダ、ウィリー・ガーソン、その他出演。

　仕事ひと筋に生きてきて恋人もいない女医エリザベス（ウィザースプーン）は、病院で正式に雇用されることになった日に交通事故で意識不明の重態になる。
　２年前に妻を亡くした悲しみから立ち直れない男デヴィッド（ラファロ）は、新しく借りたアパートで、突然部屋の中に若い女性（エリザベス）が出現したことに驚く。
　その部屋はエリザベスが事故にあう直前まで住んでいた部屋だった。やがてデヴィッドはエリザベスの姿が自分にしか見えないことから、彼女が意識不明の体から離脱した霊であることを知る。
　事故から３ヶ月たっても意識を回復しないエリザベスの生命維持装置がやがてはずされることを知ったデヴィッドは、いつの間にか心を許しあい、互いを意識しあうようになったエリザベスを眠りからさまそうと、無謀なかけに出る。

　リース・ウィザースプーン、マーク・ラファロの全力投球の演技が素晴らしく、おそらく他の俳優だったら、これほどの感動を呼ぶ作品にはならなかったのではないか、とも思われる二人の魅力が最大限に発揮されたロマンティック・ラブ・コメディの傑作。
　ちゃんと原作がある作品で、冷静に考えればかなりばかばかしいストーリーながら、細かいエピソードがよくできていて、ストーリーの展開も速くて面白い。
　周囲にいる登場人物も個性的で愛すべきキャラクターばかりで、劇中に流れる音楽もひねった選曲で、印象に残る曲が多いことも映画を楽しいものにしていた。主題歌はThe Cureの"Just Like Heaven"（歌っているのはKatie Melua）。他にベック、スクリーミン・ジェイ・ホーキンス、エマーソン・ハート、エイモス・リーなど。
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