2006年。 トルネード・フィルム。
 川崎実監督。
モト冬樹、イジリー岡田、なべやかん、中野英雄、江口ヒロミ、飯島愛、さとう珠緒、加納良治、ウガンダ・トラ、桐島優介、橋本真衣、ドクター中松、その他出演。
 
 『日本以外全部沈没』でがっかりさせられた川崎実監督作品なので、つまらないだろうとは思ったが、タイトルが気になり、80分の短い映画なので、見てみたら、つまらなかったが、
 予想外に正統派な作りで、
 オープニングからアマチュアの小芝居のような場面が続き、寒々しいムードがただよってはいたが、脱力系ギャグに逃げることなく、さむいままに演出を貫き通したいさぎよい姿勢には、少し感動した。

 輸送中の核燃料が強奪される事件が発生し、直後に、核爆弾で東京全土を壊滅させるというテロリスト・グループからの脅迫が八曲署に届く。
 50億円を要求するグループを敏腕刑事の源田初男(モト冬樹)を先頭に八曲署の刑事たちが追い詰めてゆく物語。
 人は見かけで判断してはダメだ、という涙ぐましいメッセージがこめられている。
主題歌『悲しみはヅラで飛ばせ』はモト冬樹が熱唱する。
エンディング曲は横山剣 作詞作曲による『恋は焦らず』。
     オフィシャル・サイト
dura1
ヅラを武器に使うヅラ刑事こと源田初男(モト冬樹)とデカチン刑事(イジリー岡田)
dura2
源田初男の悲しい過去の回想シーン、婚約者のリョウコ(江口ヒロミ)が源田がヅラであることに気づく。
dura3
あわててカツラを付け直す源田、しかし彼女の顔面は蒼白だった。照れかくしの微笑がよりいっそう哀れを誘う。
dura4
ヅラのために婚約者に「はげちゃびん」とまで言われた上に、逃げられた源田は、ヅラを武器にすることで悲しみを乗り越える。
dura6
犯人グループのリーダーはかつて愛した婚約者リョウコの娘(江口ヒロミの一人二役)だった。しかも、彼女の父親は源田だったことが明らかになる。
dura5
八曲署の署員たち、イケメン刑事(桐島優介)、ボス(中野英雄)、デブ刑事(ウガンダ・トラ)、オヤジ刑事(加納良治)、チビ刑事(なべやかん)、トンコ(橋本真衣)。
バップ
ヅラ刑事
サントラ, モト冬樹
悲しみはヅラで飛ばせ~「ヅラ刑事」サントラファイル~