AVP2 エイリアンズ VS. プレデター | にゃ~・しねま・ぱらだいす
- 【予約】/AVP2 完全版
【監督】コリン&グレッグ・ストラウス
【主演】レイコ・エイルスワース、ジョン・オーティス、デヴィッド・パートコー
【オフィシャルサイト】http://movies.foxjapan.com/avp2/
イロモノ的組み合わせで怪獣総進撃を試みた結果思ったより上手くいった前作に調子付き、
まさかまさかの続編。お祭りは2度続けると『祭の後』になるという典型的な顛末に。
それにしても…これは久々に酷い。いろいろな意味で。
前作、地球から離れるプレデターの宇宙船に積み込まれた遺体に寄生していた
エイリアンが、プレデターの特性を併せ持つ『プレデリアン』として成長。
船内を壊滅に追い込み、宇宙船は地球・コロラドの田舎町へと不時着する。
それを追って、エイリアン虐殺用のプレデター・『クリーナー』も地球へ。
かくして片田舎で暮らす平和な人々を巻き込みながら、史上空前の頂上決戦が-。
いや、ホントストーリーなんてどーでもイイんです。
とりあえずエイリアンとプレデターがバトルするだけなんで。
問題はその周囲の描写。最早コメディーの要素さえ醸し出した
『振り向けばエイリアン』というタイミングは恐怖どころか失笑にしかなり得ず、
やけに人間的なプレデターには呆れるしかなく、逃げ惑う人々は容赦なく惨殺。
特に今回はオンナコドモ、妊婦にも容赦ない。
思えばエイリアンの初出は衝撃的なものでした。
シャドウの濃暗を生かした恐怖感の演出、閉鎖的空間で繰り広げられるプロット、
そして何より後頭部が肥大した斬新なデザイン。ハードSFだけでなく映画界に
長く残っていく名作として、今後も語り継がれていくことでしょう。
それなのに、それなのに。
我々の愛したエイリアンは、金満主義で薄汚れてしまい利権塗れで失墜し、
もう、SFでもホラーでもなく単純下品なスプラッターに成り下がっているこの寂しさ。
名作『ゴジラvsキングコング』はたった1回のエキシビジョンであったからこそ、
伝説(ヒトによってはそう語るであろう)になり得たという事実を踏まえて、
ハリウッドは、安易な発想と低俗な経済原理から脱出し、資産を大事にすることを
考えた方が良いように思う。
なんか懐かしい感じなんですよ。
あ、そう。『続・猿の惑星』を最後まで見てしまった感じ。あのガッカリ感かな_| ̄|○
【評価】☆☆☆☆☆