2004年 アメリカ
■出演■
+ジュード・ロウ
+マリサ・トメイ
+オマー・エップス
+ニア・ロング
+ジェーン・クラコウスキー
+シエナ・ミラー
+スーザン・サランドン
■あらすじ■
ハンサムなプレイボーイのアルフィーは、極上の女性を射止めるために、イギリスから大都会ニューヨークへとやってきた。アルフィーはリムジンの運転手として働く一方で、様々な境遇の女性たちと出会い、それぞれとのアバンチュールを楽しむ。そうして迎えたクリスマスの夜、アルフィーはブロンド美女のニッキーと、運命的な出会いを果たすのだが…。
■感想■ (常時ネタバレ発信中)
これですか?ジュードとシエナがあんなことになったキッカケは(笑)
アルフィーが観ているこちら側に話しかけながら物語は進んでいきます。 ・・・あれ、どっかで観たな~・・・確か、ウィル・スミスの 『最後の恋のはじめ方』 もそんな感じじゃなかったでしょうか。(たしか)
失ってはじめて気付くんですよね、大切なものに。 失うまでは、それが当たり前にあって大切さが見えない。 でも気付いたときにはもう遅い、時は確実に進んでいるんだから。
”スタイリッシュでポップなラブストーリー”とうたっているんですが、私には悲しくて淋しい話に思えました。 もちろんアルフィーが悪いんですけどね、女にだらしない男ではあったものの、底意地の悪い人間には思えなかったので余計に可哀想でした。
↓↓ネタバレ↓↓
『1番悪くて、1番悲しかったのがアルフィーが親友の彼女に手を出してしまったこと。 更に妊娠が分かってしまい、彼女は子供を堕ろした・・・はずだったんですが、堕ろせなかったんです。 相手が誰であろうと、自分のお腹の中にできた小さな命を自ら捨てることができなかったんですよね。
アルフィーとその親友はいずれ一緒に会社を起こそうとしてたんですが、突然彼女と郊外へ引っ越してしまったんです。 もしかしたら彼女は全てを彼に告げたのかも知れません。
アルフィーは白人、親友と彼女は黒人。 生まれてくる子供が万が一少しでも白人の血が入っていたらアルフィーの子供なんです。 途方にくれたアルフィーが2人の家を訪れ堕ろしたはずの子供を目の当たりにするシーン、親友との再会のシーンは可哀想でした・・・と言ってもツケがまわってきたんですけどね』
↑↑ネタバレ↑↑
色んな女と遊びまくっていたアルフィーに、子持ちのガールフレンドがいて、彼女はアルフィーが唯一、ホッとできる場所だったんです。 彼女のことは好きだけど、でももっとレベルの高い女を探していたアルフィーには彼女は友達以上、恋人未満、のような感じだったのかも知れません。
彼女もそれを分かっていたけど好きだから何も言わずに居たんです。 でも・・・女は決めると早いですよ。 しかも子供がいるなら、”女”でありながらも”母”ですからね。 アルフィーは彼女が自分にとってどんなに大切な存在だったのか気付くのが遅すぎたんです。
ね、何だか悲しい話じゃないですか。 最初はスタイリッシュかつ、ポップなんですが・・。 どんな女もモノにしてきたアルフィーが女に捨てられていく挫折感。 可哀想なんだけど、ざまーみろっていう(笑) 面白かったです。