『あおげば尊し』
カルシウムが足りない
怒りっぽい
カルシウムが足りない
落着きがない
カルシウムが足りない
長続きがしない
あなたは骨がない。
ボンソワ。見下す若者たちの見た目が9割。流れ星☆犬太郎です。109の地下に本屋が出来て嬉しい反面、著しく散財。普段はアマゾン病なので、狙ったものはポチーン、ポチーンとワンクリ詐欺なのですが(詐欺ではないです)、ちょっと大きな本屋だと、おっ、あっ、これはっ、とか言って、「買うか買わないか迷ったら、買ってしまう」派として、なんかかんか購買意欲をそそられ買い込んでしまい、現在、自宅の読んでいない本の冊数が過去最高。GWに読めるといいな~と思ってます。骨がないので、果たしてどうなるか。
さて、そんな感じで今日の映画はイッセー尾形さんと宮沢りえさんが主演して話題となった『トニー滝谷』の市川準監督最新作、『あおげば尊し』です。
『あおげば尊し』(シネモンドにて5月13日から公開)
死から離れすぎている現代の子供たち。それは大人も同じことなのかもしれない。小学校のインターネットの授業で死体写真を見ていた男の子が先生に注意されます。では、なぜ見てはいけないのか?大人である先生もうまく答えることができません。死期の近い父親を見てオロオロするのも大人です。死とは何なのか?命とは何なのか?この映画は、子供たちに伝えるべきこと、身内の死ということについて、市川準監督が描き出した家族の物語です。先生役でもある主人公をテリー伊藤が映画初出演で演じています。子供たちから「先生の目はどうしてそうなの?」と聞かれたりして、違和感を感じることなく演じていおり、驚くほど素晴らしいです。ラストは大泣きだったこの映画ですが、例えば暗やみからぶわっと子供が出てくる映像、静謐な木の映像など、どこかゾクゾクするような不思議なところも混じっており、『トニー滝谷』で見た映像感覚そのものな感じがして、本作も本当に素晴らしかったです。ぜひぜひ、みなさまご覧になってください。
最近、腑に落ちたことと言えば、この映画のおばあちゃん役、麻生美代子さんのプロフィールで、プレスに声優として「鋼の錬金術師」のピナコ・ロックベルと書いてあり、ええぇ!この品のあるおばあちゃんが、ハガレン、、ピナコ、、、なんか合わない、、、と思った次に「サザエさん」の磯野フネと書いてあって、ああぁ!わかる、わかる!と膝を叩いたことでした。
GW、すなわち黄金週間ですね。原作本は私の人生の書(言いすぎ)というぐらい好きな『風と共に去りぬ』ですが、映画は一度見たきりで、ほとんど覚えてません状態なので、この機会にシネモンドで見たいなあと思っています(シネモンドにて4月29日から公開!みなさんも、見に来てくださーい)。
それではみなさま、よい連休を、そしてよい週末を。
映画ブロガーのひとりごと vol.12 kossy
『Vフォー・ヴェンデッタ』を試写会で鑑賞し、“V”が被っている仮面が欲しくなった。全国一斉のプレミア試写会では全員に仮面が配られて記念撮影までした事実を聞くと、ますます欲しくなる一方です。そんなとき、ブログは便利なものででして、あちこちでグッズ販売コーナーに置いてあるかどうかという情報が入ってくる。「もしかして買えるかもしれない・・・」などと小さな希望を胸に秘め、土曜日公開の映画をシネコンにて観てきました。
ちなみに観たのは『アンダーワールド:エボリューション』。映画が始まる直前にグッズコーナーを確認してみる・・・「あ、あった!」。慌ててその仮面の買おうかと購入チケットに手を伸ばすと、“展示品限り”の表示が目に入った。「もしかして陳列用に置いておくべき品物かな~」「試写会では無料で、今買うと900円の出費か~」などと余計な考えが浮かんだのがいけなかった。上映開始5分前だったこともあって、トイレにも行かなくてはならないと、品物よりも先にトイレに入る。そして、グッズコーナーに戻ってみると・・・「あ、ない!」。欲しい物はすぐに買え!という教訓を得て、後悔しながら映画を観ました・・・明日から仮面探しの旅を続けることになりそうです(泣)
さて、この『Vフォー・ヴェンデッタ』なんですが、『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟が全面的に関わっていて、9.11テロ及び英国・日本における地下鉄テロ、ホロコースト等々、いろんな事件や政治の風刺になっていました。好きになった台詞は「ダンスのない革命なんて・・・」と、思わず『ダンシング・ハバナ』まで思い出してしまった“V”の言葉です。とにかくヒューゴ・ウィーヴィングが顔を見せないためか、喋りすぎと言っていいほど早口で喋りますので、ある程度予習していったほうがいいかもしれない映画です。kossy評価は80点ほど。イギリスの架空ファシスト政権による圧政に苦しめられる一般市民の姿が描かれていればもっとよかったのになぁ・・・
この革命(revolution)がテーマだった映画を思い出しながら、吸血鬼と狼男との種族抗争を描いた進化(evolulution)を観たのですが、こちらは続編ということもあり、映像面の進化はありましたが、ストーリー的には退化しているような気がしました。アメリカの批評家点数は散々だったようで、このままだとラジー賞候補も考えられます。
22日公開の映画が大量にあったので、なるべくなら効率よく観ようと、試写会応募しまくりでした。当たるときには当たるもので、5本も当たってしまいました。だけど、同じ日の試写会もあったので、観ることができるのは3本。『ガメラ』と『デュエリスト』は涙を飲んで見送り・・・『デュエリスト』の酷評が目立つので、スルーしたくなってきた・・・
首都の映画 ヨーキンヨーキン
せっかくの首都滞在、がっつり映画観るつもりが4本におわり少し物足りない。
●中川信夫監督作品 『地獄』は、登場人物全員死亡、即地獄行き。
にんげんの呻き声やのたくり方がチンケで、どうもしょぼい地獄だった。
現世のほうがよっぽど波瀾で面白く、みていて飽きなかった。
ラピュタ阿佐ヶ谷の、この特集のチラシは最高!!
http://www.laputa-jp.com/laputa/program/nakagawanobuo/index.shtml
中川信夫・業の人間アラベスク 行こか戻ろか 天国地獄
「人間 いちばん あかん」
●加藤泰監督作品『幕末残酷物語』は、新撰組ストイック集団の
容赦ないキチガイっぷりにほとほとウンザリしかけたところに、
主人公の田舎侍の素性&野望が明るみになり怒涛の展開へと流れ込む、
ニックキ 力作でした。
沖田総司が最高!余計な素振りはせず、薄い唇をしっかり結び
ヒクヒクとんがらせる孤高の美男。その鬱屈した横顔がしびれる。
クライマックス、復讐のためこの殺戮集団に正体を隠して単身挑んだ主人公が、
リンチで切り刻まれ絶体絶命追い詰められたとき、沖田に向かって
どっしり放たれた言葉が、沖田の急所を突く。
「あなたはなにもかもわかっているはずだ。わかっていながら、
ここから出ることもできず・・・人情に縛られて・・・
この世の中で・・・いちばんくだらない人間だっっ!!!」
清涼な沖田の顔が、クワッ!っと豹変し、でぃりゃああーっと
バッサリとどめをさすテンポに鳥肌っ!!っつー!!
http://www.cinemavera.com/programs.html
●チェコアニメ映画祭2006 Dプログラム
http://www32.ocn.ne.jp/~rencom/cesk06/06TOP.htm
ガラリと、かわいらしい映画です。
友人に自主上映やチェコアニメの上映にかかわっている方を
紹介してもらっての鑑賞。
チェコ語が心地よすぎて意識とぶ。
が、やっぱり人形劇が素晴らしいを改めて胸に刻む。
A・B・C・Dプログラム制覇したかった!
●伊勢真一監督新作試写会「ありがとう」
かつて、このブログ上でも伊勢監督作品『奈緒ちゃん』への
熱きコメントを書き付けましたが、
その奈緒ちゃんが主人公の新作「ありがとう」が完成したんですって。
すごいですね、25年間、家族とともにカメラは回っていたのですね。
試写室は、撮影チーム関係者や、奈緒ちゃん関係者でいっぱいで、
みなさん心からこの作品が生み出された事を喜び、
おおいに笑い、楽しみました。
最高の環境でこの作品を鑑賞できシアワセ。
すごーくおもしろいヨ。
「カントクのつぶやき」も本になったようです、こりゃあいい。
http://www2.odn.ne.jp/ise-film/index.html
そのほか、ぶッちぎりで大好きな「おこんじょうるり」も観れて大満足。
文芸坐やフィルムセンターには出向けず無念。
今回の滞在でなにより嬉しかったのは、ひさしぶりに友達に会えたことです。
本当によき友人に恵まれ、なんと、帰りのはくたかで泣くほど感謝!
遠くにいても支えられています。
世忍法師の映画余話(14) 『ブロークバック・マウンテン』後遺症、『春が来れば』他
ブロークバック・マウンテン後遺症ではないと思うが、いい映画を観たあとはしばらく次の作品に向う気力が萎えてしまう。ごく普通の楽しい映画が<駄作>に思えてしまうようになったら重症だ。そのせいだと思いたいが『プロデューサーズ』はつまらなかった。ヘタ歌も興だが、よその宴会のカラオケと同じように居心地が悪かった。そうは言っても回復までの間、映画は待っていてくれない。仕事のバタバタと後遺症が重なってコラムがずいぶん遅れてしまった。お詫びします。
というわけで、『ブロークバック・…』エンディング HE WAS A FRIEND OF MINE(Bob Dylan、1962)のウィリー・ネルソンの声がいまだに頭の隅で響いている。
He was a friend of mine / He was a friend of mine
Every time I think about him now / Lord I just can't keep from cryin'
'Cause he was a friend of mine
He died on the road / He died on the road
He never had enough money / To pay his room or board
And he was a friend of mine
I stole away and cried / I stole away and cried
'Cause I never had too much money / And I never been quite satisfied
And he was a friend of mine
He never done no wrong / He never done no wrong
A thousand miles from home / And he never harmed no one
And he was a friend of mine
He was a friend of mine / He was a friend of mine
Every time I hear his name / Lord I just can't keep from cryin'
'Cause he was a friend of mine.
何度か観なおすことでようやく 音楽担当 GUSTAVO SANTAOLALLA の仕事も確かめることが出来るようになった。彼のギターやオルガンによる印象的なスコアも素晴らしいが、彼の手によるオリジナルの歌も各シーンの重要な脇役になっている。
A LOVE THAT WILL NEVER GROW OLD(ジャックがイニス離婚の知らせで嬉々として車を飛ばして来るが、月一回の子供たち面会日のためイニスと過ごせなかった、あの帰り道、車内で)、NO ONE’S GONNA LOVE YOU LIKE ME(ジャックが将来の妻と出会ったその夜のダンスシーンで)、I DON’T WANT TO SAY GOODBYE(ジャック夫婦が牧場主任夫婦と夕食を共にするシ-ンで)、I WILL NEVER LET YOU GO、AN ANGEL WENT UP IN FLAMES など 誰が誰に、あるいは何を歌っているのかと考えるだけでゾクゾクする。他に既成曲もうまく利用しているが20年の流れを自然に感じさせる彼の音楽面での貢献は素晴らしかった。イニスやジャックの表情と、あの山と音楽ですべてを語っていたように思う。字幕の松浦さんもおしゃべりにならないように苦労したに違いない。いい映画はセリフを超越する力がある。
そんなことをあらためて感じたのは、久しぶりに、というか、記憶が定かでないから、もしかしたら初めてかもしれないが、先週、『七人の侍』を劇場(テアトルサンク、福井)で観たときだった。今月22日からの黒澤明アート展(福井県立美術館)併催の名作上映会で、夜10時過ぎから3時間半以上の上映だというのに30~40人はいたように思う。迫力を楽しもうとかなり前で鑑賞したが、フィルムのせいか、セリフが聞き取りづらい。それでもラストの志村喬の名セリフまで一気に楽しめた。50年以上たっても色あせることなく迫って来る力のある映画はやはり違うなあと感じたしだいだ。セリフなんかどうでもいい、といったら暴言だろうか。(TV・ビデオで何度か観ていてストーリーは熟知していたせいもあるかもしれないが。今回は、今年シネモンドで観た『張込み』の影響か、宮口精二に入れ込んでしまった)
福井まで出かけたついでに『春が来れば』(福井コロナ)も観てきた。ブロークバック後遺症にはちょうどいい癒し系の佳作だと思う。何度も何度も目頭が熱くなるが、話はくどくならずにさらりと進んでいく。チェ・ミンシク自身も『シュリ』『酔画仙』『オールド・ボーイ』と力技が続いたから(『パイラン』もあるが)、『クライング・フィスト』『親切なクムジャさん』の撮入の前に癒されたかったのかも知れない。鍋のふたで食べる韓国ラーメン。だれもが真似してすぐに食べたくなるだろう。どうして金沢では上映されないのだろうか?未見だが、『連理の枝』ってそんなに面白いの?シネコン様。それにしてもイニスといい、チェ・ミンシク演じるイ・ヒョヌといい、大切なものに素直に、真っ直ぐに向かえないのかなあ?人生だなあ。
『イノセント・ボイス 12歳の戦場』(ユナイティドシネマ金沢、28日まで)は後遺症のリハビリにはならなかったが、傑作だ。というか、母のミシンの音がすぐさまマシンガンの音に変わっていく現実という刃を突きつけられて苦しい感じがした。主人公チャバに「頼む!兵士にならないでくれ!その銃に触れるな!引き金を引くな!」と心の中で何度叫んだことか。彼は間違いなく最近の映画の中でもっとも意志の強い、行動力のある主人公だ。そのあと観た『ダウン・イン・ザ・バレー』(シネモンド)のエドワード・ノートンが子供に見えてしかたなかった。(ああいう役の演技なのはわかるが、夢物語に終わっているように思えた) これはチャバ後遺症だろう。
映画をたくさん観るっていうのは本当に精神的重労働だ。
PS 大好きな『シン・レッド・ライン』、テレンス・マリック監督の『ニューワールド』がいよいよ公開される。ブロークバックの舞台、ワイオミングも先住民族の多くが犠牲になったところだが、あまりしんどい映画でありませんように
Y's Cinema Monologue (ブログ版) vol.15
海猿 LIMIT OF LOVE を観た。
いやあ、手に汗握りまくりだった。
日本版「タイタニック」の誕生だ。
伊藤英明は、レオさまより男前だし、
加藤あいは間違いなくケイト・ウインスレットよりかわいく、そしてかよわかった。
ケイトだと、二の腕がたくましすぎて、助けられるより助けろよって感じが強かったけど、
加藤あいは、守ってあげないとこわれそうだ。
特にはにかみながら、ウエディングドレス姿を彼氏にみせるシーンの
あのケナゲさの加藤あいは最高にキュートだ。
日本のCGも凄い。
鹿児島沖で遭難するフェリーはどこからみてもCGには観えない。
海中シーンの迫力は満点。
伊藤英明自身、ダイビングの腕前はプロ級で、体当たりの演技を魅せている。
また、脚本もよい。
絶対的危機の中で、脱出をこころみる4人、
助け出そうとする救助隊、
それを指揮する司令官、
助け出された人、
そしてマスコミに多くの野次馬。
沖合いでの遭難のため、
かれらの一体感が、劇場で観ている側にも伝わってくるので、
臨場感は満点だ。
久しぶりに興奮する日本映画だった。
あと、「プロデューサーズ」は大人の大人による大人のためのミュージカル映画って感じで最高でした。
あと、「ある子供」のあのダメダメな主人公は、
最後改心するようにみえて多分しないだろな的なつきはなしたようなラストは秀逸でした。
あと、「ダウン・イン・ザ・バレー」も最初はいい奴にみえたのに、
結局、「ある子供」と同じレベルのダメダメで、
最後は「タクシードライバー」のトラヴィスになってしまうのにはビックリでした。
今回は収穫の多い日々でした。
最後に、4/6から4/19までの映画の☆取りを。(数字は今年の通算本数)
77.海猿 LIMIT OF LOVE ★★★★☆
78.プロデューサーズ ★★★★
79.プルーフ・オブ・ライフ ★★☆
80.カミュなんて知らない ★★★☆
81.南極物語 ★★☆
82.子ぎつねヘレン ★★★
83.リバティーン ★★★☆
84.ある子供 ★★★★
85.ダウン・イン・ザ・バレー ★★★☆
86.ファイヤー・ウォール ★★★
87.タイフーン ★★★
リバティーン sogoマニア
凄すぎる。
ジョニー・デップ(ジョン・ウィルモット)が冒頭で語る。
初めに断っておく。
諸君は私を好きになるまい。
男は嫉妬し、女は拒絶し、物語が進むにつれてどんどん私を嫌いになる。
淑女たちに警告。
私はところ構わず女を抱ける。
紳士諸君も嘆くことなかれ。
私はそっちもいけるから気をつけろ。
…私はジョン・ウィルモット、第二代ロンチェスター伯爵。
どうか私を好きにならないでくれ…
もう、この時点で心わしづかみです。
この先、どうなんの!?
そんな期待通りというか、それを上回る悪態ぶり。
この人は本当に才能あるのか?!と疑問を持ちはじめると、その才能を垣間見せる。
ジョンの本音の言葉は人々を魅了させるのに、それを隠し悪態ばかり。
綺麗なもの、美しいものを蔑むかのように。
本当に混乱する。
でも、私の心と脳はフル回転。
この人の生き様は何だろう?
もっと上手に生きられる人なのに。
上辺の美しさ、偽物の美しさにはうんざりという感じ。
まるでこの世の人々の本性や隠したい部分をこれでもか!という風に体現している。
これが真実だ!と言わんばかりに。
それがとても痛々しい。
美しいジョンが、ボロボロに変貌していく。
顔もボロボロで鼻がもげそうになっていて、体も杖をついてやっと動けるくらい。
しまいには椅子から立ち上がれず、そのままお漏らししてしまったり。
そんな状況でも愛し続ける女性たち。
それぞれが、その人たちなりの愛し方を貫く。
とても賢く、強い女性たち。
この映画の感想は一言では表現できないし、ずっと話していられるくらい深く、美しく、醜く、熱い。
本当に何度も何度も観てみたい作品。
でも、観るには体力を消耗するけど。
最後にジョンの事、好きにはなれないけど、その魂に触れてみたい。
映画館の入場料 nikidasu
< ATT&T > のかわいいセールス嬢に勧められるままに予備のバッテリーも一緒に買
うと、携帯電話用の充電器は税込みで50ドルになった。とんでもない話だ。公衆電話
なら25セントで済むことに、人々は大金を投じさせられている。<スターバックス>の
コーヒーが一杯4ドルもしたり、ロードショウの映画が10ドルもしたりするのと同じだ。
定年で刑事をリタイアしたあと最愛の妻に先立たれ、息子とはうまく折り合いが付かず、電話で話すとすぐにキレてしまうという愛すべき62歳の主人公ヴァレンタインが活躍するジェイムズ・スウェイソンによるシリーズ第1作目の『カジノを罠にかけろ』http://blog.goo.ne.jp/nikidasu/e/f52dfef1493a0ca85f5f5089f5a87a34 。
とにかく登場してくる人物それぞれのキャラが立っていて読んでいて痛快で、ミステリーとしても読み応えのある作品だった。
あれからほぼ1年。シリーズ第2作目となる『ファニーマネー』を本屋で見つけて早速読んでいたたら、上記のような主人公のボヤキに出くわした。
そしてそうなんだよなあと実感。1ドル=約115円として、公衆電話の1回の通話が30円近くすることに対してはさほどというか全く割高感を抱かないくせに、映画館の入場料が1000円以上するとなると、凄い高いと感じる人はアメリカではまだまだ多いはず。
確かにはじめてアメリカに行ったとき、ビールとガソリンと映画館の安さには感動したものだった。
かたや日本の映画館の入場料に関しては、随分以前から言われていることだけど、確かに決して安くは無い(というか、多分世界一高い)。
そんな中、映画館側でも夫婦割引とかレイトショー割引とか回数割引とか、さまざまな割引を行なうことによって集客を増やそうとしているのはよくわかる。
ただ、ただですね。金沢の映画館の場合、毎週水曜日は『レディースディ』と称して女性が1000円で入場できる日を設けていながら、オトコに対しては全くそういったものがないというのは、一体どうなん?????
ご一考の程を是非是非。
Sr.BORRACHOの酔っ払いの戯言 第14回
最近は『Red Orchestra: Ost front』という第2次世界大戦の東部戦線を舞台にしたPCのオンラインアクションゲームに夢中で全く映画を観てないので書くことがない。
この『Red Orchestra』は映画を全く観なくさせるくらい素晴らしいゲームである。ドイツ軍とソビエト赤軍が陰鬱なロシアの空の下で延々と殺し合いをするという凄惨な内容で、戦車の砲弾の直撃を喰らえば真っ赤な血煙をあげて人間が四散したりもする。
映画を全然観てないと先ほど書いたが、このゲームをプレイする前には必ずウォーミングアップとしてジャン・ジャック・アノー版『スターリングラード』とドイツ映画版『スターリングラード』の先頭シーンだけを観て気持ちを盛り上げてからプレイしている。ゲーム内でスナイパーを選べばまさに気分はヴァシリ・ヅァイチェフだ。『スターリングラード』は両方とも当初に観た時はちょっとぬるいなあと思ったものだが、こうやって最近になって観直してみると結構悪くなかった。
そういえば、セルジオ・レオーネにはもっと長生きしてもらって東部戦線の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ロシア』を是非完成させてもらいたかったものだ。
『僕のニューヨークライフ』
「人生はラスベガスみたいなものだ。良い時もあれば、悪い時もある。けれど最終的には必ず親が勝つ。だからといって、楽しみがない訳じゃない。」
(『地球は女で回ってる』より)
ボンソワ、みなさま。流れ星☆犬太郎です。先日、本業の方でですね(本業は大手町のオフィス・レディです。うそ。デザインカチクリ仕事です。これほんと。)、お隣のフロアの妙齢の女性から差し出された記事にアキ・カウリスマキ監督の記事が載っていまして、その写真がものすっごく若い!「カウリスマキ監督、化粧で若作りしすぎだよ!」とツッコミを入れたら、そうではなくて、その雑誌がなんと15年前のマリー・クレールだったのでした。どうりで、若いはずだよ、しかもめたくそかっこいいし、と思って読み始めたら、面白い記事ばかりで驚きました。カウリスマキ監督のインタビューの他にも蓮實さんの記事・連載が3本、武田百合子さんの「日々雑記」連載、淀川さんのベルトルッチ監督『シェルタリング・スカイ』映画評、吉村和明さんのグルジア映画『希望の樹』映画評、金井美恵子さん「愉しみはTVの彼方に」連載、筒井康隆さんの「パプリカ」連載などなど。そして、なんといっても荒俣宏さんの稀書自慢「紙の極楽」連載が素晴らしかったです。
「文庫とか新書、ソフトカバーは本のうちに入らない」「仕事部屋で床に散乱している本は1冊250万円」「税務署が資料で買った本を経費扱いしてくれない(あまりに高額のため宝石、不動産などの資産扱いになるそうです)」「『帝都物語』の億単位の印税はすべて本代に消えた」など、数々の伝説を聞き及ぶ荒俣先生ですが、この連載のこの回では十八世紀の解剖図譜について言及しており、お目当ての解剖図本が東京飯田の国際古書展に出た時も「値段は約500万円。安いといえば安い。」と言っているじゃないですかー。聞いてた話は本当だったんだー!と連載を読んで笑いましたよ(その本は結局早々と売れてしまって買えなかったそうです。これもすごい話。)。
そんな訳で、最近の大興奮は15年前の中央公論社刊マリー・クレールだったわけですが、雑誌といえば他にも、ウディ・アレン特集のプレイ・ボーイを買いました。「ウディ・アレンはなぜ美女に愛されるのか?」。そうです、もう70歳、後頭部が薄くて、服装がゆるくて、辛辣で。でも、ものすごくチャーミングで魅力的!プレイメイツたちも載っているプレイ・ボーイで総力特集されているウディ・アレンの『僕のニューヨークライフ』がいよいよ今月シネモンドにて公開されます。
『僕のニューヨークライフ』(シネモンドにて4月22日公開)
主人公の若手コメディ作家ジェリーは恋に仕事に悩み多き生活を送っている。ソファーに横たわり精神科医のセラピーも受け、先輩作家ドービル(ウディ・アレン)に相談もするが、心は揺れるばかり…。恋人アマンダ役のクリスティーナ・リッチの美しさ、浮気をつっこまれても「愛するあなたのためだったの」と言ってのける、そのキュートなしたたかさ!ウディ・アレンも先輩作家としての、オモシロすぎる哲学的な名言がたくさん出てきます。そしてなにより美しく描かれるニューヨーク。いつもウディ・アレンの映画を見て思うのですが、一体どれだけ照明を使ってるんだ、という室内での美しい映像。暖色系で、室内の空間も、登場人物も、本作では本当に美しく映しだされます。おかしくて、エッチで、面白い台詞満載のこの映画をぜひご覧ください。
プレイ・ボーイの特集では、アレンの記事もそうですが、現在から過去の写真が多く載っていて大変読みごたえがありました。最新作『マッチ・ポイント』の主演女優スカーレット・ヨハンソンはまだ21歳ですって!ほんとー?すごいなー。
それでは、また!
「カミュなんて知らない」 ヨーキンヨーキン
「カミュなんて知らない」
「人殺しを経験してみたかった。人を殺したらどうなるか、実験してみたかったと言ってもいいです」
2000年愛知県の高校生が犯した老婆刺殺事件。
カミュの小説『異邦人』で“太陽が眩しかったから”殺人を犯した
ムルソーを彷彿とさせる<不条理殺人>をモチーフに、
文字通り<カミュなんて知らない>世代である現代の大学生たちが
「タイクツな殺人者」と題された映画を製作する。
青春の無軌道さと生真面目さが同居した彼らのエネルギーが
“非日常”の映画製作の現場で昇華する魔術的野心作。
立教大学のキャンパスを舞台に、登場人物が次々に行きかう。
映画論議をかわすグループの上を、カメラが浮遊し、はたと止まってクルリと次なる人物をとらえ、就活や授業などの日常会話を盗み聞くように俯瞰し、サークル活動中のグループにわき見したついでに、また次の人物をとらえ・・・
と、冒頭6分半のワンシーン・ワンカット、この浮遊感が気持ちよくてたまらない。
オーソン・ウェルズ主演・監督のサスペンス映画 『黒い罠』 (1958)の冒頭や、
マックス・オフュルス監督の『快楽 (LE PLAISIR)』 (1952) の冒頭での、
あの名高い移動撮影の素晴らしさを、今世紀第一弾感じさせてくれます。
もうこの冒頭だけでも観続けたい。こういうカメラが凄い作品は映像に興奮しすぎて、だめです。身を任せてしまって、言葉に尽くせません。
中盤、学生グループによる「映画制作」実験/取組みの中での、
深刻ぶった男女間の羽目はずしや、真剣でまっすぐだけどどうもはたから見てて
頭でっかちで居たたまれない感などに我ながら赤面しつつ、
クライマックス、映画撮影の佳境でもある「老婆殺害現場」のシーンは、
現実と映画と事件が錯綜し、ここんとこだけで一気にサスペンスムードを盛り上げてくれる、強烈な見せ場でした。


