この話には前壇があり、まったくもって

有名では無いのです”ジェヴォーダンの獣”

事件という1700年代の中期にフランスの

片田舎で100人近くが謎の生物に惨殺され

大騒ぎになった事があったそうで、その

伝説の逸話を受けた創作となっています。

”ジェヴォーダンの獣”は大昔に映画化

されていますが、まず見た人はいないかな？

私も見た覚えが無いです（私）

映画の舞台は19世紀後半になりますが、

土地の権利問題の諍いで、地元の有力者

が土地に根付いたジプシー一族を皆殺し。

かなり屈辱的な〇し方をした上に、

呪術師のババアを生き埋めにすると

恐ろしい呪いを土地の者に掛けます。

キーとなるのは”銀”

呪いを掛けられた住民は毎夜悪夢にうなされ、

子供らは入ってはいけない惨殺地帯に侵入し

土を掘り返して呪いの道具を思わず装着して

しまうと、途端に狂暴化し噛みつきます。

すると噛まれた者は化け物に変化してしまいます。

噛まれた子供は家を飛び出しどこかに潜伏、

慌てた大人達は森を捜索しますが、影も形

もありません。しかしその隙を突いて被害者

が増えだし、化け物になっていきます。

そこに登場するのは”ジェヴォーダンの獣”を

知る病理学者のジョン（ボイド・ホルブルック）

知見を活かし化け物退治へと。

設定はフランスなんですが例によって英語劇、

まぁそこは勘弁してやるとして、自然光をギリ

生かした撮影で非常に暗鬱たる世界観の構築

がうまく行っており、かなり雰囲気は良いです。

ただし、ホラー映画となるとちと物足りない？

それでも本当に雰囲気が良くて軽く引き込まれます。

結果、察しの展開とはなり冒頭の意味不明な

伏線の回収にもなり、ちょっとすっきり。

珍しい作品をよくぞ掘り当てたなと、

まぁまぁ感心したのでレビューしときます。

余りに珍品で二度と見られない位の作品です。

呪われし銀