八日目の蝉〜アイドル出身女優が支える日本映画界〜 | 大分のご当地アイドルSPATIO/オフィシャルブログ

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「八日目の蝉」の感想を書いてなかったので。

乳児連れ去り事件を題材にした人間ドラマだった。
ミステリーかというと、謎解きなどの要素はないのでミステリーとは言いがたいが、母娘の愛情をテーマにした感動作だった。

ストーリーは、
1985年2月、秋山丈博(田中哲司)と愛人関係にあった、野々宮希和子(永作博美)は秋山宅に侵入し、眠っていた恵理菜という赤ちゃんを衝動的に誘拐してしまう。
子どもを持つことが出来なかった希和子は赤ちゃんを薫と呼び、自分が母親として育てることを決意する。
が、警察に追われ、誘拐犯と被害者との奇妙な母子関係を保ちながらの逃亡生活が始まる。

その後、ある新聞に載った写真が元で、希和子は逮捕される。
赤ん坊は4歳になっていた。
薫は 秋山恵理菜(井上 真央)として戻るが、実の両親との関係はぎくしゃくしたまま、17年後には大学生となっていた。
自分を可愛がって育ててくれた優しい母が誘拐犯だった…という衝撃の事実を忘れようとしていたが、恵理菜自身も気が付けば不倫をし、相手の子を身ごもっていた・・・。

「誘拐犯である育ての母と被害者である娘の逃避行」と「成長した娘が記憶をたどる旅」を交錯させながら語る構成が見事だ。

クライマックスは、逮捕された希和子と薫の別れのシーンと、大学生の恵理菜が当時の現場に立ち、幼い日の記憶が甦るシーンが重なり合い、涙なしには見れない。親子、特に母子の愛情の深さに感動させられる。

その母子を演じるのが永作博美と井上真央。
特に永作の「哀しさ」と「無邪気さ」が胸を打つ。
「無邪気な笑顔」は彼女の武器だろう。

思えば、先日亡くなった元キャンディーズの田中好子と同じく、永作博美も元アイドルグループ「リボン」のメンバー。
それがこんなに立派な女優になったことに驚かされる。

改めて今の日本映画界で活躍する女優を見てみると
この「永作博美」をはじめ「小泉今日子」「菅野美穂」「田中麗奈」「薬師丸ひろ子」「原田知世」「中谷美紀」「宮沢りえ」「小池栄子」「佐藤江梨子」「深津絵里」「満島ひかり」etc・・・

こんなにも多くの「アイドル出身者」がいる。

これはやはり「アイドル」という職業が生半可では出来ない職業であり、アイドル時代に様々なことにチャレンジして「役者根性」のようなものの下地ができているからではないだろうか?
もちろんアイドルがみんながみんな女優として成功している訳ではない。
でもこれだけの、今の日本映画界を支える女優達を輩出している事実は驚きである。
これは日本の芸能界だけの特殊事情だろう。
まず世間に顔を売る為の手段として「アイドル」で登場し、順調に成長した後、チャンスを生かし本人の努力や天賦の才能で女優として大成する。
知名度も高い為、客を呼べる女優としても重宝されるのだろう。

たかが「アイドル」されど「アイドル」
「アイドル」とは、それほど侮れない存在なのだ。

しかし、ここまで書いて来て、また面白いことに気付いた。
「おニャン子」から始まり「モー娘」へ続き「AKB48」で頂点を極めた感のある「大集団アイドル」からは、なぜか「女優」が生まれていないと言うことだ。
やはり即席ラーメンのように作られた粗製濫造アイドルではダメなのだろうか?
「AKB48」のその後に注目したいと思う。