題して、アイドル出演映画その1/「書道ガールズ!!わたしたちの甲子園」。

感動した!
田舎の女子高生たちのひたむきさに胸が熱くなる。
さわやかな感動を呼ぶ青春映画だ。
日本一の紙の町・愛媛県中央市。折からの不況でシャッターを下ろしていく商店街。どんどん寂れていく大好きな町に活気を取り戻そうと、これも廃部寸前だった書道部の部員たちが立ち上がる。
彼女たちが取り組むのは、「書道パフォーマンス」。
今やマスコミで取り上げられ、全国的に知られることになった「書道パフォーマンス甲子園」。その誕生までを描いた実話の映画化だ。
部員たちの不協和音や、大人たちの反対など、様々な困難を乗り越えて、大好きな町の町おこしのために頑張るひたむきな姿と熱意は、やがて大きなムーブメントとなり、大人たちの心にも忘れていた「活力」を呼び覚ましていく。
厳格な書道家の父に育てられた書道部部長の里子に「成海璃子」
ムードメーカーの香奈に「桜庭ななみ」
天才的な書道の腕を持つ美央に「山下リオ」
中学時代にいじめに遭い、不登校だった小春「小島藤子」
実家の文具店の閉店セールに「書道パフォーマンス」を思い立つ清美に「高畑充希」
そして書道部顧問・池澤に「金子ノブアキ」
一人一人の個性が際立ちながら、抜群のチームワークを見せてくれる。
何より全員が書道の猛特訓を受け、吹き替えなしで書道パフォーマンスに挑んでいることが素晴らしい。
並大抵の努力ではないだろう。全員の役者根性に拍手を贈りたい。
似たタイプの映画に「フラガール」とい傑作があるが、あれも常磐ハワイアンセンター再生のために町の女性たちがフラダンスに挑む話だった。
あれに比べると稚拙な部分もあるし、ベタな展開を嫌う意見もあるだろう。
しかし、青春映画こそベタであるべき!と逆に思う。
変な小細工は必要ない。彼女たちの一生懸命さを伝えられれば、それで十分だと思う。
今そこに、カメラの前にある17歳のありのままの姿を捉えればいいのだ。
何かにひたむきにがむしゃらになることの素晴らしさを彼女たちが教えてくれる。
大好きな町のためと言う、純粋でまっすぐな「想い」がまた素晴らしい。
今の日本の「閉塞感」を打破するのは、こんな純粋でまっすぐな「想い」なのではないだろうか?
「政治が悪い」などと文句を言う前に、自分たちに何か出来ることはないのか?
自分の殻に閉じこもっていないで、もう一度人を信じ、共に何かを成し遂げることの「喜び」を味わうべきではないのか?
世代に関係なく、私たち大人一人一人が、彼女たちのような純粋な「想い」をもう一度思い出して今、一歩を踏み出せば、きっと何かが変わるのではないだろうか?
「日本再生」の鍵は、ここにあるのではないだろうか?
映画のクライマックス、全国大会の大舞台で彼女たちが大筆で描き出す文字は力強い「再生」の2文字。
田舎の女子高生たちの熱い「想い」が、日本を「再生」させる。
そしてイチオシアイドルが、この映画の最大の収穫「桜庭ななみ」だ。
彼女の持つ天真爛漫な明るさが、前向きさが、この映画の原動力と言っても過言ではない。
しかもこの娘の魅力は、すべてを包み込んでくれるような包容力だ。
この若さにしては珍しく「母性」を感じさせる女優だと思う。

日本の佳き母親像を見ることが出来る、貴重な若手女優だ。
次回作は時代劇のようだが、今後の活躍から目が離せない女優の一人になることだろう。
こんな子を大分でも発掘したいと思う。
