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シネマ自由区・店主の脳内大放出!

大阪北区の映画ポスター専門店の店主が、映画について思いのたけを語りまくるブログです。

「この歳になったら、年に一度は入院やでぇ。」と、のたもうていた。

現実になって、うろたえた。3泊4日——"ギェ~!"である。

真っ先に、浮かんだのが、D.V.Dプレイヤーを買うこと。「社長ォ~、安い!」のアレである。長~い時間、ソフト見なけりゃ、地獄だ!

 

10枚持って、イザ入院。「車夫遊侠伝 喧嘩辰」の曾我廼家明蝶なら、見送りの人々に訓示をタレるのだが、ボクは、一人淋しく……。ただし、明蝶は、"院"ではなく"獄"デス。

で、ソフト、一番楽しめたのは、松竹映画「泣いて笑った花嫁」('62)。倍賞千恵子、鰐淵晴子、吉田輝雄主演のコメディー。何んてったって、脇が楽しい。佐野周二、八波むと志、桂小金治、世志凡太、中村是好、大泉滉、高峰三枝子、沢村貞子、環三千世、桜むつ子…。

満腹、満腹。病院食は、寒々しいけれど、ソレを埋めるに、十分な映画。長~い時間は、こ~いう軽いコメディーが、一番でした。

倍賞千恵子のラインダンスのおまけ付き。若いよ!(当たり前か……。)

 

で、魅入ってしまったのが、赤木圭一郎の「紅の拳銃」('61)。垂水悟郎の、「ニッポンに、殺し屋はいない。」のセリフから、ゾクゾクします。何よりも、ワルもんの豪華さ。芦田伸介、小沢昭一、藤村有弘、さらに、小沢栄太郎が加わるから、圭一郎さぁ大変。おまけに、回想シーンだけかと思っていた、かつての恋人、吉行和子まで現れて、ど~する圭一郎!

ヒロインは、垂水の盲目の妹、笹森礼子。でっかい瞳が魅力デス。

ラスト、目が手術成功で見える様になった彼女と、汽車のデッキで出喰わす、圭一郎。目と目が合い、"!"から"?"と、すれ違う二人。そこで入る圭一郎の独白、「いつか云えるさ、君が好きだって……。」かぶる圭一郎が歌う主題歌「追想」。

シビレます。消灯時間も忘れ、魅入ってました。

遺作ということもあって、何んとまあ、哀愁おびた圭一郎よ!!笹森の目ン玉より、圭一郎の表情が、印象に残る。

 

余談だが、松原智恵子がワンシーン登場する。「五郎さん、五郎さん」の彼女である。分るかな?ボクは、10インチの画面で、発見したのじゃ!!

以上、楽しい入院時間の過し方でした。

やっぱ、イヤだね、"入院"なんて……。

 

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