5月14日のリタ・ヘイワースの没後37周年を記念して、彼女の作品を紹介しています。
(1918年10月17日 生誕- 1987年5月14日死没)

 

『血と砂』(1941)
監督 ルーベン・マムーリアン
共演 タイロン・パワー、リンダ・ダーネル
撮影 アーネスト・パーマー他

【あらすじ】
少年フワンは、尊敬する闘牛士の父に憧れ、マドリードに旅立ち闘牛士見習いになる。
10年の歳月が経ち、将来花形闘牛士を約束され、故郷に帰り美しく成長した幼なじみのカルメンと結婚した。
そしてついには闘牛士の最高の地位にまでに上りつめた。しかし有頂天になった彼は..

 

『いちごブロンド』(1941)、『踊る結婚式』(1941)でブレイクしたばかりのリタの更なるヒット作です。

リンダ・ダーネルが、タイロン・パワーの妻カルメンを演じ、対してリタは、タイロン・パワーを誘惑し滅ぼす運命の女を演じます。

また、リタの初のカラー作品でもあります。


ここでのリタの魅力は何と言っても、ギターを弾く女という映画史上まれにみる役どころをこの上なく、魅惑的に演じていることです。

宴席で再会したリタとタイロン・パワーは、宴席を抜け出し、噴水のある中庭のチェステーブルで向かい合わせに座ります。
まだ知り合ってからの日も浅く、密会の逢瀬という程ではなく、そのシーンに接吻や抱擁などはありません。

椅子に深々と座ったタイロン・パワーは、リタに「チェスでもする?」と訊かれ、「俺は闘牛しか知らない男さ」と言い、リタに何か演奏してくれと頼みます。

そこでリタがギターを弾くのですが、その妖艶さたるや、驚くべきものがあります。

歌声は吹替なのですが、そのギターを弾く様子が、まさに映画女優としての存在感をいかんなく発揮しています。
リタは手でギターの弦をつま弾くのですが、ゆらゆらと横に揺れながら、リズムを取り、ときにギターのボディをたたきます。
その赤いマニキュアした指の動き。

そうするうちに、葉巻をくゆらしていたタイロン・パワーはふと眠りに落ちてしまうのです。












近年の映画は本当に単調で、ラブシーンと言ったら、抱擁や接吻やベッドシーンと、ほとんど想像力のかけらもない演出が多いですが、ここでは、音楽の陶酔と、噴水のゆるやかなほとばしりの中での眠りが、男女の恋愛を描く際の重要なモチーフとなっています。

(ところで、映画の中の眠りと言えば、『暗殺のオペラ』でもジュリオ・ブロージも甘美な眠りを味わっていました。)


リタの宿命の女ぶりは、その眠たげな眼と、あまい笑みに特徴があります。
ふと、その表情は、後のジャンヌ・モローを思い出させます。
ジャンヌ・モローには、ベティ・デイヴィスだけでなく、リタ・ヘイワースの系譜が流れ込んでいるのでしょう。



















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