来る7月1日はレア・セドゥの生誕39周年となります。

それを記念して、レア・セドゥの作品を紹介いたします。


レア・セドゥ/Léa Seydoux

  • 1985年7月1日 パリに生まれる。
  • 祖父は映画会社パテの会長という名門映画一族に育つ。
  • 極端に内気だったという子供時代に映画の魅力に目覚めて、18歳のとき”Mes Copines”で女優デビュー。
  • 2008年『美しいひと』に出演し第34回セザール賞の最優秀新人女優賞にノミネート。
  • 2009年にはハリウッドデビューを果たす。
  • 2013年に主演した『アデル、ブルーは熱い色』は、カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞し、彼女自身は、カンヌ映画祭の史上初となる出演女優としてのパルム・ドール受賞。

『美しいひと』(2008)
監督  クリストフ・オノレ
共演 ルイ・ガレル
撮影 ロラン・ブリュネ

【あらすじ】
ジュニーは、母をなくして従兄弟のマチアスの一家のもとに身を寄せ、パリの高校(リセ)に転校してくる。
マチアスの仲間達が好意を示す中で、ジュニーはおとなしいオットーを相手に選ぶ。
イタリア語の教師ヌムールは同僚や生徒と交際していたが、担当になりジュニーに一目惚れする。

 

レア・セドゥの生い立ちは、まるでBBのようです。
BBはガス会社の経営者の娘でしたが、レア・セドゥは映画会社一家の孫娘です。
奇しくも、すきっ歯であるところも、BBそっくりでもあります。


しかしながら、この作品の印象は、アンナ・カリーナの再来です。

レア・セドゥのやや左右の間隔が開いた大きな瞳は、アンナ・カリーナのアメジスト色とグレーの交じり合った瞳を想起させます。

レア・セドゥの黒に近いブルネットの髪と真っ白の肌は、『アルファヴィル』『メイド・イン・USA』あたりのアンナ・カリーナそのものと言っていいかもしれません。

また、この作品は冬のパリの街を舞台にしているため、寒々しいパリの『はなればなれに』や、街を舞台にした『女と男のいる舗道』のアンナ・カリーナも強く想起させます。

(類似点ばかり指摘していると、町山智浩みたいですが)

 

 

 

 

 



この『美しいひと』では、レア・セドゥは、2人の男(グレゴワール・ルプランス=ランゲ、ルイ・ガレル)の間で、揺れつつも、手玉に取ります。
不機嫌なふるまいをしながらも、その黒い前髪の下では、瞳が不敵に光、口元には柔らかい笑みが浮かんでいます。

それこそが、正にアンナ・カリーナがパリの街に放った翳りを帯びた奔放さにほかなりません。
そして、それが、私たちがレア・セドゥから受ける鈍い感動の源泉なのです。

 

単に造形的な類似を超えて、映画における存在も正にアンナ・カリーナの再来であり、男を狂わせる運命の女(ファム・ファタール)でありながら、生きることと映画とが表裏一体となった切実さがここにあるのです。






















なお、次の『南へ行けば』(2009)では、『気狂いピエロ』でのアンナ・カリーナをなぞっているとしか思えません。
次回取り上げたいと思います。

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