ジュリエット・ビノシュ以降のフランス現代女優を取り上げています。
今日は、メラニー・ロランです。


メラニー・ロラン/Mélanie Laurent

  • 1983年2月21日 パリに生まれる。
  • 父親は声優のピエール・ロラン、母親はバレリーナだった。アシュケナージおよびセファルディム系ユダヤ人の家系であり、祖父はナチスの迫害を受けた。
  • 1999年 ジェラール・ドパルデューに見出され、彼の監督作に出演。
  • 2002年 ミシェル・ブラン監督『キスはご自由に』で注目を浴びる。
  • 2006年 フィリップ・リオレ監督『マイ・ファミリー 遠い絆』で、セザール賞有望若手女優賞とリュミエール賞新人女優賞を受賞。
  • 映画監督としても活動しており、2008年に短編『De moins en moins』でデビュー。

『イングロリアス・バスターズ』(2009)
監督 クエンティン・タランティーノ
共演 ブラッド・ピット、ダイアン・クルーガー、マイク・マイヤーズ、クリストフ・ヴァルツ
撮影 ロバート・リチャードソン

【あらすじ】
1944年、ナチス占領下のフランス。
かつて、“ユダヤ・ハンター”の異名をとる冷血な男ハンス・ランダ大佐によって家族を皆殺しにされた少女ショシャナは、ただ一人逃げ延び、現在はパリで映画館主に身をやつしながら復讐の機会を窺っていた。
同じ頃、アルド・レイン中尉率いるユダヤ系アメリカ人を中心とした連合軍の極秘部隊がナチスを次々と虐殺、血祭りに上げた相手の仕上げに頭皮を剥ぎ取るといった残虐な手口でドイツ軍を震え上がらせていた

 

この作品で、メラニー・ロランはナチスに家族を皆殺しにされたユダヤ少女として登場し、パリの映画館館主として登場します。
何よりもクライマックスでのメラニー・ロランの素晴らしさは、男臭いタランティーノの映画にあって稀有の素晴らしさがあります。

ラストシーン近くでのモノクロームのスクリーンに映されるメラニー・ロランも印象的ですが、赤いドレスを着てレセプションに登場するメラニー・ロランには目を奪われます。

 










ナチスへの復讐を実行するにあたり、メイクをする際に、あたかも西部劇のインディアン(ネイティブ・アメリカン)のように、頬骨の上のあたりに濃い色のファウンデーションを塗る様子は、スチール写真としてよく用いられるので、ご存じの方も多いでしょう。






メラニー・ロランの、瞳や眉毛の美しさ、アップのときに、影さえも美しく映えるまつ毛は、近年稀に見る素晴らしさです。
ナスターシャ・キンスキーの後継者と言えましょう。



ふと、映画女優に必要なのは、演技力ではなく、睫毛の動きなのかもしれない、と脳裏をかすめてしまう、そんな映画です。

演劇女優にはクローズアップが存在しないので、クローズアップの美は映画ならではでしょう。
(さらに言えば、SNSやテレビやスマホでの動画配信にもクローズアップの美は不要でしょう)













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