ジュリエット・ビノシュ以降のフランス現代女優を取り上げています。
今日は、リュディヴィーヌ・サニエです。


リュディヴィーヌ・サニエ Ludivine Sagnier
1979年7月3日 イヴリーヌ県ラ・セル=サン=クルー生まれ

 

  • 子供のころから演劇学校に通い、10歳で『夫たち、妻たち、恋人たち』で映画デビュー。
  • 1990年 『シラノ・ド・ベルジュラック』に出演。
  • 2000年 『焼け石に水』に出演し、人気を博する。
  • 2002年 『8人の女たち』でセザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。
  • 2003年 『スイミング・プール』に出演し、スターダムに上りつめる。
  • 2003年 『ピーターパン』のティンカーベル役でハリウッドデビューも果たした。
  • 『スイミング・プール』と2007年の『Un secret』でセザール賞助演女優賞部門にノミネートされたが、二度ともジュリー・ドパルデューに敗れた。

『スイミング・プール』(2003)
監督 フランソワ・オゾン
共演 シャーロット・ランプリング
撮影 ヨリック・ル・ソー

【あらすじ】
ある夏の日、イギリスの女流ミステリー作家サラは、出版社社長の薦めで彼の南仏の別荘に出かける。
そこに社長の娘ジュリーが現れ、ふたりの奇妙な共同生活が始まる。
ふたりの関係が反発から共鳴へ変わろうとしたとき、スイミング・プールで謎の殺人事件が起こる。

 

リュディヴィーヌ・サニエは、フランソワ・オゾンの映画の常連として、よく知られています。
特に、『8人の女たち』のいちばん若い娘の役は誰もが覚えているはずです。


リュディヴィーヌの魅力は、未成熟さです。
ブリジット・バルドー以来の、反=淑女、反=貴婦人の女優の系譜に位置づけられるでしょう。
『8人の女たち』では、23歳にもかかわらず、ティーンエイジャーにしか見えませんでした。


この作品では、24歳ですが、60歳近いシャーロット・ランプリングとの対比されるため、更に未成熟さが目立ちます。

一般にはポスターにもなった、夏の日差しの下で、プールの傍でビキニを着てあおむけになり、目をつぶっている写真がことのほか印象が強いのですし、作品の中では、何度も乳房を無防備にさらしており、スキャンダラスな印象さえあります。

 
















しかしながら、ここでのリュディヴィーヌの女優としての存在感に目はひきつけられます。

リュディヴィーヌは、始終倦怠感を漂わせ、厚ぼったい瞼のそばかすだらけの顔で、ぼんやりと世界に視線を投げています。
そんな彼女の浮遊感が、このサスペンスの謎とも深く共鳴しており、一人の女優の誕生を感じ取ることが出来ます。

単なるロリータ趣味などではないのです。

 











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