本日から、ジュリエット・ビノシュ以降のフランス女優について取り上げます。
まずは、ジュリー・デルピーです。


Julie Delpy
1969年12月21日 - フランス パリ生まれ
両親も共に俳優の芸能一家。幼少より舞台に立ち、1985年の『ゴダールの探偵』で映画デビュー。
そのほか『汚れた血』『トリコロール/白の愛』『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』『ブロークン・フラワーズ』などで国際派としてその名を広めていく。
映画製作も志し、ニューヨーク大学で学んだのち、1995年に短編『Blah Blah Blah(原題)』を監督、サンダンス映画祭に出品した。
『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』では共演のイーサン・ホーク、監督リチャード・リンクレイターともに脚本を手掛け、各映画賞で高い評価を得た。
さらに『パリ、恋人たちの2日間』や『ニューヨーク、恋人たちの2日間』などでは監督・主演はじめ様々な役職を兼任、作り手としても多才ぶりを発揮している。
ミュージシャンの一面もあり、2003年にはアルバムを発表した。

 

『汚れた血』(1986)
製作・監督 レオス・カラックス 
共演 ドニ・ラヴァン、ジュリエット・ビノシュ
撮影 ジャン=イヴ・エスコフィエ

【あらすじ】
愛なきセックスによって伝染する“STBO”という奇病が蔓延するパリで、ジャンという男がメトロで死ぬ。
友人マルクは彼が金貸しのアメリカ女に殺されたのではと疑いを持つが、彼女から汚れた金を借りていたのはマルクも同じだった。
その返済のため、ある製薬会社が開発した“STBO”の特効薬を盗み出そうと誘われたジャンの息子アレックスは、マルクがつれ添うアンナに密かに心魅かれしぶしぶ承諾。
計画は実行されるが、そこにアメリカ女の目は光っていた……。

 


ジュリエット・ビノシュのこの傑作で、ジュリー・デルピーは助演女優として出演しています。
ここでの名演により、セザール賞新人女優賞にノミネートされました。
(なお、受賞は『テレーズ』のカトリーヌ・ムシェでした)


ジュリー・デルピーは、はじめはバイクの後部座席に乗る女として、後に、バイクの運転席に乗る女として登場します。

かの有名なラストシーンでは、ドニ・ラヴァンの死の場に、バイクで駆け付け、ドニ・ラヴァンの死を看取ります。
そこで、ジュリー・デルピーはバイクで去り、ジュリエット・ビノシュは滑走路を走り出します。
助演と言っても、その存在感は、主演のジュリエット・ビノシュ並みです。












ジュリエット・ビノシュ、ドニ・ラヴァンと同様に、ジュリー・デルピーの無表情で、真っ白な顔に、繊細な光があたり私たちの目を奪います。

いにしえの女優たち(ミシェル・モルガン、ダニエル・ダリュー)のような美しさとは異なる、芯の通った存在の強さを見るようです。



















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