6月17日のシド・チャリシーの没後16周年を記念して、彼女の作品を紹介しています。
(1922年3月8日 - 2008年6月17日)

 

『バンド・ワゴン』(1953)
製作 アーサー・フリード
監督 ヴィンセント・ミネリ
共演 フレッド・アステア
撮影 ハリー・ジャクソン

【あらすじ】
人気が落ち目の俳優トニーは、マートン夫妻の誘いで大物演出家ジェフリーのもと、新たな舞台に挑もうとする。
結局、舞台は大失敗に終わるが、仲間の情熱に心を打たれたトニーは自分がリーダーとなり再挑戦を決意する

 


1950年代ミュージカルの傑作として名高い作品です。
まるで自分自身を演じるかのように、アステアがおちぶれたスターとして登場します。

シド・チャリシーは、アステアと共演するために、ミュージカルに挑戦するバレリーナとして登場します。

共演の過程で、2人は喧嘩をするのですが、夜の公園で和解のダンスをします。
シド・チャリシーは、白いドレスを着て、薄闇の差す中で、流れるように踊ります。






最大の見せ場は、映画のおわり近くの「ガール・ハント・バレエ --- 殺人ミステリーinジャズ」です。

そこでは10分あまりの長尺で、フィルム・ノワールを2人がダンスで演じるのです。

下着姿の女が描かれたパルプフィクション(三文小説)の表紙を、連発の銃弾が縦に撃ち抜くことで始まる、その一連のドラマは、ボギーが演じてきたようなハードボイルドの探偵=アステアと、謎の美女=シド・チャリシーの踊りながら、迷宮と暴力と誘惑の劇です。




アステアは、終始、白いスーツと帽子姿(後にマイケル・ジャクソンがコピーする)で独白をしながらの演技なのですが、シド・チャリシーは、様々な衣裳で、複数の女を演じています。

黄色のレインコートでブロンドヘアで街中に登場したかと思うと、謎のクラブで透けた黒いドレスにブルネットヘアで登場し、その後地下鉄のホームにブロンド姿で滑りながら(!)登場するのです。










何と言っても、仰角のキャメラで捉えたバーカウンターでの登場が、最高です。

ブルネットのシド・チャリシーが深緑のコートをバッと脱ぐと、スパンコールをちりばめた真紅のドレスが衝撃的でさえもあります。
そして、二の腕の真ん中くらいまで覆う黒いグローブと、白い肩を見せてくれます。








スイングジャズに乗って、暗黒街の謎の女と白いスーツの探偵とが踊るのですが、シド・チャリシーの脚の美しさには息を飲みます。

アステアに抱きつきながら、右脚を大きく二度高く上げ、その右脚をアステアに掴まれながら、左脚を残しながら、思い切り、降り下げる脚の動きは、最も美しい瞬間と言えましょう。

そうしたアクロバティックな動きがありながらも、10分強の時間をだれさせることもなく、蠱惑的な姿を縦横無尽に見せてくれます。
これに先立つ『雨に唄えば』の「ブロードウェイ・メロディ」での緑のドレスを更に凌駕する素晴らしい踊りです。














最盛期のエヴァ・ガードナーと匹敵できるのは、この作品でのシド・チャリシーくらいではないでしょうか。













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