1月27日は、エマニュエル・リヴァの没後7周年でした。
(1927年2月24日 - 2017年1月27日)

それを記念して彼女の作品を紹介しています。

 

『愛、アムール』(2012)
監督・脚本 ミヒャエル・ハネケ
共演 ジャン=ルイ・トランティニャン、イザベル・ユペール、アレクサンドル・タロー
撮影 ダリウス・コンジ

【あらすじ】
パリの高級アパルトマンで悠々自適の老後を送る音楽家の夫婦、ジョルジュとアンヌ。
ところがある朝、アンヌが突然の発作に見舞われ、夫婦の穏やかな日々は終わりを迎える。
検査の結果、病気が発覚したアンヌは手術の失敗で半身に麻痺が残る事態に。
“二度と病院には戻りたくない”とのアンヌの願いを聞き入れ、ジョルジュは自宅での介護を決意する。
自らも老いた身でありながら、これまで通りの生活を貫こうとする妻を献身的に支えていくジョルジュだったが…。

 

老人を描いた映画は、あまり多くありません。
ハリウッド黄金期では『明日は来らず』、近年では『トスカの接吻』『八月の鯨』などが想起されます。
日本映画では『東京物語』でしょうか。

しかしながら、最近の日本の文化は、老人どころか、大人の成熟した魅力を描くものは皆無に近く、そうした風土からすると、このフランス映画は極めて特異に映ります。


映画は、社会運動ではないので、社会問題を取り上げる必要は必ずしもありませんが、この作品は真正面から、老いと病い、そして死の問題を取り上げています。

当時、エマニュエル・リヴァは、85歳。(この作品の5年後に他界します)
そのリヴァが、健常時の家事や外出の様子から、半身麻痺を患い、トランティニャンに介護される様子までを演じます。


クライマックスをはじめ、観るのが辛い場面は若干あるのですが、それを補って余りあるほど、エマニュエル・リヴァと、トランティニャンが素晴らしいです。

パリのアパルトマンを舞台に、柔らかい光が注ぎ、彼らの老いた身体に降り注ぎます。
(ときに、鳩さえも飛び込んでくるほど)




















美しいと言って手放しで絶賛するような作品でもないですし、重要な社会問題を扱っているから優れている作品と言いたいわけではありません。

老い/病い/介護/死というテーマでも、エマニュエル・リヴァや、トランティニャンというフランスの名優たちが演じると、かくも味わい深く見れるものだと思います。

娘役でイザベル・ユペール、かつての生徒役でアレクサンドル・タローも出演し、安っぽさ、嘘っぽさの欠片もない、硬質なリアリズムの作品に仕上がっています。







それにしても、この邦題はひどすぎます。

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