来る5月14日は、ケイト・ブランシェットの55歳の誕生日です。
(1969年5月14日生まれ)
それを記念して、ケイト・ブランシェットの作品を紹介しています。
(過去の投稿の再掲となります)

 

『理想の結婚』(1999)
監督 オリヴァー・パーカー
共演 ケイト・ブランシェット、ジェレミー・ノーサム、ルパート・エヴェレット、ミニー・ドライヴァー
撮影 デヴィッド・ジョンソン

【あらすじ】
1895年のロンドン、華やかな上流社会。
独身生活を謳歌するアーサー卿は、親友の妹との結婚に踏み切れない優柔不断男。
ある日、かつてのアーサーの婚約者で今はウィーン社交界の華となったチーヴリー夫人がロンドンに戻ってくる。
アーサーの友人、ロバート夫妻が催すパーティで夫人は意味深にロバートに接近。
それはロバートの過去の秘密をネタに彼を脅迫し、自分が投資している計画を議会で後押しさせるためだった。


原作が素晴らしい技巧に溢れており、飽きさせない物語になっています。
(オスカー・ワイルドの『理想の夫』)

それに加えて、俳優たちの魅力に溢れております。
男優のルパート・エヴェレットや、助演女優のミニー・ドライヴァーも優れているのですが、何と言っても、ケイト・ブランシェットとジュリアン・ムーアです。


(ルパート・エヴェレットは、後年、似たような室内劇である『危険な関係』フランステレビドラマ版で、ドヌーヴの相手役を演じ、ナスターシャ・キンスキーを籠絡させます。)


一見、善人のブロンドのケイト・ブランシェット、悪人の赤毛のジュリアン・ムーアというような対立軸があるかのようですが、そう単純なものでもなく、高潔なケイト・ブランシェットが妥協し、最後は破顔一笑で終わる作品です。

ジュリアン・ムーアは一見ヒール役で、常に不敵な笑みを浮かべ、涼しい顔で脅迫をします。
(作品にケチをつけるのは決してこのブログの本意ではないのですが、もう少しメイクや照明は頑張れなかったのでしょうか。
あまりにもケイト・ブランシェットを美しく見せることに注力し過ぎているように思えます。)

 


















この作品は、ケイト・ブランシェットの魅力が存分に発揮されています。
それは、表情の喜怒哀楽の豊かさとひとまず言えるでしょう。

社交界の絶頂にある余裕を表す柔らかい微笑、堅実かつ優秀な政治家の夫へ対する親しみを込めた視線。
ソン・ヘギョの2つのえくぼを思わせる優雅なくぼみが、頬を繊細に浮かび上がります。

 

ストーリーの展開とともに、そうした柔らかさが徐々に消え、夫へ対する疑惑から、視線が鋭くなります。
それが、嫉妬をはらんだ、眉間にしわのよった怒りかと思えば、無垢な少女のように弱さを垣間見せる不安の表情だったり・・・

ケイト・ブランシェットの表情を味わうためにあると言ってもいい作品です。

とりわけ、ラストシーン近くのどんでん返しにおける、ケイト・ブランシェットが嘘をつく、優雅さと可愛らしさは、息を飲むほどです。
可愛らしいという言葉は、幼稚さを肯定するようで好きではないのですが、この作品では使わざるを得ません。


事程左様に、ケイト・ブランシェットのための映画と言えましょう。











































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