来たる12月1日の藤純子(富司純子)の生誕78周年を記念して、藤純子の作品を紹介しています。
(1945年12月1日生まれ)

 

『緋牡丹博徒』(1968)
監督 山下耕作
共演 高倉健、若山富三郎、待田京介、大木実、山本麟一、若水ヤエ子、金子信雄、清川虹子
撮影 古谷伸

【あらすじ】
明治初期、九州の博徒矢野仙蔵のひとり娘・竜子は、幼くして母親と死に別れ、男手一つで育てられた。
竜子が18歳のとき、堅気の人間との縁談が決まり、数日後に挙式を控えたある日、仙蔵が何者かの闇討ちにあい殺されてしまう。
竜子は一家を解散し、父の仇を探して旅に出る。
牡丹の刺青に女を封じ、全国津々浦々の賭場を流れ歩いた竜子は、やがて“緋牡丹のお竜”の異名をとり、ようやく仇を探しあてる。



藤純子の傑作シリーズの第1作となります。
この第1作から、第8作の『緋牡丹博徒 仁義通します』までの4年間の藤純子は、日本映画史の最後の「花」を緋牡丹として飾ることになります。
じっさい、「緋牡丹博徒」シリーズの後、1972年に藤純子はすぐに引退するのですが、日本映画も急速に衰退します。
(日活がポルノ映画へ移行するのは周知のとおりです)


この第1作のオープニングとラストシーンで、藤純子は口上(あるいは仁義)を披露します。
藤純子は類まれな美しい声の持ち主であるということに気づきます。

じっさい、この作品の中でも、藤純子はなんども美しい熊本弁を話します。

そして、歌を、二度も披露するのです。


一度目は、藤純子が瀕死の子分(山本麟一)に頼まれて歌う五木の子守唄。
 「おどま盆ぎり盆ぎり 盆から先ゃおらんと 盆が早よくりゃ 早よもどる」
二度目は、山本の死の復讐のために、待田京介と殴り込みに行く際に、流れる主題歌『緋牡丹博徒』。
 「娘盛りを 渡世にかけて 張った体に 緋牡丹燃える
   女の 女の 女の意気地  旅の夜空に  恋も散る」

その意味で、藤純子とは声の存在として登場するのです。

 








この作品では緋牡丹は何度となく、視覚的に登場し、藤純子を彩ります。
画面に牡丹が赤、白、黒と咲き乱れ、じょじょうせい何よりも藤純子の肩の彫り物の緋牡丹こそが、トレードマークではあります。

 













入れ墨の華麗さが重要なのではありません。
この第1作では、高倉健が斬られた傷の処理のために、軽く藤純子の肌に触れるのですが、そうした入れ墨の美しさはあまり過度に強調されることはなく、藤純子そのものが緋牡丹だと言わんばかりです。

 

第2作以降は、入れ墨ではなく、花=藤純子をいかに視覚的に表現するかが、加藤泰をはじめとした監督たちによって試みられるのです。





























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