オリヴィア・デ・ハヴィランドの生誕107周年と没後3周年を記念して、オリヴィアの作品を紹介します。
(1916年7月1日生誕 - 2020年7月26日死没)
■
オリヴィアの代表作は、『風と共に去りぬ』とこちらでしょう。
『いちごブロンド』(1941)
監督 ラオール・ウォルシュ
共演 リタ・ヘイワース、ジェームズ・キャグニー
撮影 ジェームズ・ウォン・ハウ
【あらすじ】
歯科医のビフは、銀行の頭取から顧客の歯を治療してほしいとの依頼を受ける。
その患者の名前がかつて自分を陥れた市会議員のヒューゴと聞いたビフは、治療に見せかけて復讐しようとする。
ヒューゴがやってくるまでの間、ビフはこの10年を回想する。
10年前に出会った“いちごブロンド”の女性、ヴァージニアに思いを寄せるビフは、彼女とのデートの場所に現れたヴァージニアの友人、エイミーからヒューゴとヴァージニアが婚約したことを告げられる
■
現代日本の著名な映画評論家は、古典的なハリウッド映画すべて「作り物の噓っぱちの世界だ」と言い、1960年代以降の映画を高く評価しています。
なんという、単純化されたものの見方でしょう。
映画芸術を繊細に見つめる瞳があったら、そうしたマッチョイズムにはならないはずです。
■
映画なんて、ハナから作り物に決まっています。
綺麗なセットや衣裳に、豪華な照明やキャメラ、そして美男美女。
ご都合主義の脚本や、名作文学の翻案。
それが映画の基本だと思うのです。
ビジネスにならなければ、次回作は作れないのです。
■
そんな、打算に続く打算の映画づくりは、一見不純に見えるでしょう。
しかし、そうしたものと一切関係なく、映画のドラマ作りと技巧は、私たちに感動をもたらしてくれるのです。
「あぁ、こんな子供だましのご都合主義なのに、どうして感動してしまうんだ」と思いながら、私たちは涙を流すのです。
■
古典的なハリウッドの映画産業が崩壊したあと、監督たちは、大したキャリアを持つこともなく、キャメラをもって街へ出ての即興演出を始めます。
そこでは、演出が稚拙なだけでなく、露悪趣味や「リアリズム」が支配的です。
それまでのお約束のメロドラマではなく、暴力、ヌード、爆発、血、狂気と言った、これまた実はお約束の芸術ごっこが始まります。
あるいは、アクターズスタジオ仕込みの「内面」とやらを演技する、辛気臭い役者たちが登場します。
それに比して、古典的なハリウッド映画では、失敗作は少なく、最も充実した作品はこちらの方に多いのです。
■
さて、『いちごブロンド』のウォルシュ監督は、そうした古典的なハリウッド映画監督を代表する1人です。
100本近く映画を撮っているのですが、その中のベストはこの作品です。
心が温まるコメディタッチのヒューマンドラマです。
ジェームズ・キャグニーとオリヴィアの掛け合いは最高です。
オリヴィアの素晴らしさを語る紙幅が無くなってしまいました・・・
ラオール・ウォルシュ
ハリウッドの巨大な映画産業システムと矛盾、拮抗することなく〈100%アメリカ映画〉を撮り続けた希有な職業監督。
無類の悲劇的資質に恵まれ、『彼奴は顔役だ』ではジェームズ・キャグニー、『ハイ・シエラ』ではハンフリー・ボガート、『大雷雨』ではエドワード・G ・ロビンソン、『壮烈第七騎兵隊』ではエロール・フリン、『死の谷』ではジョエル・マクリーといった〈タフガイ〉のイメージをもつたスターたちに悲惨な死を演じさせ、悲劇のヒーローのイメージを与えた。
と同時に、典型的なアメリカ的おおらかさを持味にして豪快な戦争映画『栄光』、ボクシング映画『鉄腕ジム』などでは生きる喜びにあふれたコミカルなアクション映画の監督としての真価を発揮した。
西部劇、戦争映画、西部劇、ギャング映画、コメディ、ミュージカル、メロドラマ、さらに海洋活劇、古代史劇に至るあらゆるジャンルを手がけ、〈何でも撮る〉監督として製作会社からは便利がられながらも批評家たちからは軽視されがちであったが、1930年代中期から50年代に充実した仕事を残す。
(蓮實重彦)
#映画好きな人と繋がりたい
#洋画好きな人と繋がりたい
#女優好きな人と繋がりたい
#女優さん好きな人と繋がりたい
#女優好きさんと繋がりたい
#女優志望
#女優志願
#最も偉大な女優
#エレガンス
#ハリウッド映画
#オリヴィアデハヴィランド
#オリビアデハビランド
#クラシック映画
#映画女優
#cinemaclassic
#classicmovies
#vintagemovie
#actress
#elegance
#strawberryblonde
#OliviaDeHavilland