10月17日のリタ・ヘイワースの生誕105周年を記念して、彼女の作品を紹介しています。
(1918年10月17日 生誕- 1987年5月14日死没)

 

『晴れて今宵は』(1942) Columbia
監督  ウィリアム・A・サイター
共演 フレッド・アステア、ザヴィエル・クーガ、アドルフ・マンジュー
撮影 テッド・テズラフ

【あらすじ】
人気ダンサーのロバートは休暇を利用してアルゼンチンへ。
しかし競馬好きが災いし、大負けした彼は旅費を稼ぐためホテルの舞台に立つことを思いつく。
しかしオーナーのアクーニャは一向に会おうとしない。
業を煮やした彼は旧友の助けをかり、アクーニャの娘の結婚式に飛び入り出演してアプローチしようとするが・・・

 


『踊る結婚式』(1941)に続く、リタ・ヘイワースとアステアとの作品になります。
前作同様に、華麗なダンスのコンビネーションには溜息が出るほどです。
ふと、アステアは、多くの作品を共にしたジンジャー・ロジャースよりも、たった2作品とはいえ、リタとのコンビネーションが良いのではないかと思うほどです。














また、共演のアドルフ・マンジューは、かのディートリッヒの『モロッコ』や、キャサリン・ヘップバーンの『勝利の朝』や、古くはルビッチのサイレントの作品の常連だった、名優です。
そのヨーロピアンな柔らかい演技は、この作品に上質なリズムをもたらしています。




いささか衒学的ですが、撮影のテッド・テズラフによる巧みの技が、この映画を第一級の映画に仕立てています。

すなわち、ローキーでの撮影が、美しい黒みでリタ・ヘイワースを艶やかに彩っているのです。
毎日届くようになった花に添えられたラブレターに魅了され、歌いながら着替えをして寝室へと足を運び、黒いナイトドレスになり、ベッドで仰向けになり、細い声で歌を歌い終えるシーン。
そのリタ・ヘイワースに注がれる、月光と思しき光の美しさ。



また、リタの豪邸に招かれ、リタと踊ることで、恋に落ちたアステアが、心変わりしをして父アドルフ・マンジューとの約束を破ってしまうのですが、月明りの差し込むテラスで、リタから「キスをしないの?」と訊かれる、魅惑的なシーン。
ここでの2人にも、光が差し込みます。





それは、『美女ありき』でのヴィヴィアン・リーに注ぐ光を思い出させるほどの繊細さです。

テッド・テズラフは、この作品の後に、ディートリッヒの『淑女の求愛』(1942)、ジーン・アーサーの『陽気なルームメイト』(1943)、そしてバーグマンの『汚名』(1946)という女優中心の良質な作品を、次々と手掛けていきます。(その後は、監督に転身します)
いずれも、モノクロームのローキーでの繊細さが強く印象に残る傑作ばかりです。

 

ハリウッド絶頂期の最高の作品の1つです。
 

 

















 

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