5月14日のリタ・ヘイワースの没後37周年を記念して、彼女の作品を紹介しています。
(1918年10月17日 生誕- 1987年5月14日死没)

 

『カバーガール』(1944) Columbia
監督 チャールズ・ヴィダー
共演 ジーン・ケリー
撮影 ルドルフ・マテ、アレン・M・デイヴィ

【あらすじ】
コーラス・ガールのラスティは何気なく応募したカバーガールのコンテストで優勝。
やがて彼女はブロードウェイに進出してスターの道を歩む。
一方、ラスティの恋人でナイトクラブの経営者ダニーは自分の存在が彼女の成功を阻むことを恐れ、店をたたんで何も告げずに旅立ってしまう。
彼が去って、孤独に打ちひしがれた彼女は予てからプロポーズされていた劇場のオーナーと結婚することを決意するが・・・。

 


リタ・ヘイワースが、ジーン・ケリーと共演したミュージカル映画です。
リタと、初期のジーン・ケリーの若々しくスポーティなダンスが堪能できます。
監督は翌年に傑作『ギルダ』を手掛けるチャールズ・ヴィダー。


何といっても、テクニカラーが素晴らしいです。
1944年は、『風と共に去りぬ』から5年後とはいえ、まだテクニカラーが全盛期になっていない時代でした。
リタが雑誌のカバーガールになるという内容で、総天然色にふさわしい、カラフルな衣裳や装置や助演のダンサーたちが、華やかに画面を彩っており、その中心のリタが最も彩り鮮やかに画面に映えています。

ヴィヴィアン・リー以来のテクニカラーにうってつけのゴージャスな女優の映画と言えましょう。(その次は、ジュディ・ガーランド、ジーン・ティアニーでしょうか)

リタ・ヘイワースと言えば『ギルダ』や『上海から来た女』のモノクロームの画面が想起されるので、意外な印象がありますが。








エンディングもお約束のハッピーエンディングなのですが、素晴らしく感動的です。
リタの結婚を知り、失意のジーン・ケリーが閉店後のレストランで歌を口ずさむと、そこへリタ・ヘイワースが唐突に歌を歌い、現れます。
レストランの入口にはいつの間にかリタ・ヘイワースがいて、ウェディングドレスが風にたなびいています。

そのあまりにも嘘のようなファンタジーは、ハリウッド黄金期ならではです。








なお、撮影監督として『ギルダ』と同様に、ルドルフ・マテが担当しています。
映画史とは不思議なものです。
1920年代には、ヨーロッパでカール・ドライヤーの『裁かるるジャンヌ』を硬質なモノクロームの画面で撮影した名匠が、1940年代には、ハリウッドのリトル3の映画会社で、リタ・ヘイワースとジーン・ケリーをテクニカラーで撮ることになるとは。
改めて、映画史とは越境の歴史です。






















 

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