来る5月29日は、ロミー・シュナイダーの没後42周年となります。
(1938年9月23日生誕 - 1982年5月29日死没)

それを記念して、ロミーの作品を年代順に紹介しています。
(以前の投稿の再掲となります)

 

昨年10月にロミー・シュナイダーの『盗むひと』が、一度きりの上映がありました。

『フランス映画と女たち』という有志による企画でした。

 

 

『盗むひと』 (1966)
監督 ジャン・シャポ
共演 ミシェル・ピコリ
撮影 ジャン・パンゼール
脚本 マルグリット・デュラス

【あらすじ】
結婚して2年、ユリアは夫のヴェルナーに告白する。
実は年前に未婚の母となってしまい、生後1週間の男の赤子を捨てたのだと。

当時のユリアは、まだ20歳にも満たなかった。
男の子は現在エッセンで、ポーランド人労働者コストロヴイッツ夫妻に育てられているという…

 


オープニングの白い壁を背景としたロミー・シュナイダーがサイレントで話しているシーンに、強い印象を受けます。
ジャズのBGMも緊迫感がありますが、それにしても、ロミー・シュナイダーの映画女優として存在感に圧倒されます。
化粧っけの感じられないその美しい容貌に、シンプルなニットの衣裳で、殺伐とした室内シーンは、不穏な空気を醸し出しています。

 






ロミー・シュナイダーは、その後、ミシェル・ピコリの二の腕に、「ただ接吻したかったの」と言って、接吻するのですが、それにより不穏さが増していきます。

 



その後、狂気のロミー・シュナイダーは育ての親から子供の略奪を試み、いかれた「トレンチコートのブロンドの女」として、玩具を子供へ送りこみ、育ての親の家でストーカーまがいの行為をした末に、遂には子供を奪い去るのです。






ロミー・シュナイダーのフィルモグラフィの中では、この作品の1966年は、ちょうど『夏の夜の10時30分』でそれまでのスランプから脱出し、トップ女優へ移行しつつある時期です。
こうした狂気の演技は、『ちょっとご主人貸して』(1964)、『何かいいことないか子猫チャン』(1965)のような映画に出ていたことへの反動かもしれません。





















ところで、マルグリット・デュラスの脚本は、セリフの意味を曖昧にして迷宮に惑わせるようなものですが、そんなデュラスの脚本術などより、ロミー・シュナイダーの存在感が圧倒的です。
やはり、文学よりも俳優の方が偉大だと思った次第です。

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