本日6月23日はツァラー・レアンダーの没後43周年です。
(1907年3月15日 - 1981年6月23日)
それを記念して、彼女の作品を紹介いたします。

ツァラー・レアンダー(Zarah Leander)
1907年3月15日 - 1981年6月23日

・スウェーデンカールスタードで生まれ、最初の結婚後の1929年に歌手デビューを果たす。
・1931年には映画デビューの傍ら、舞台『メリー・ウィドウ』主演で注目を集めた。
・1936年9月にウィーンでミュージカル・コメディ『アクセル、天国の扉の前で』に出演し、大成功を収める。
・同年ドイツ最大の映画会社ウーファと専属契約を結び、「新たなガルボ」として売り出される。
・デトレフ・ジールク監督の映画『世界の涯てに』(1937)に主演して一躍ドイツ映画のトップスターの地位に躍り出る。
・1943年に一時帰国するが、第2次大戦後は再びドイツでの活動を再開し、主に歌手として70年代まで活動を続けた。

 

『世界の涯てに』(1937)
監督 デトレフ・ジールク(ダグラス・サーク)
撮影 フランツ・ワイマール
共演 ヴィリ・ビルゲル

【あらすじ】
恋人の大尉の罪を引き受け、豪州へ流刑された歌姫グロリアは大尉が総督副官となって豪州へ来ながら、救いの手ものべず、総督の令嬢と婚約したことを知り、絶望し、場未の酒場の歌姫となるが、農場開拓の青年に救われる

 

ツァラー・レアンダーは、ガルボより2歳下の、ガルボと同郷のスウェーデン生まれの女優です。

(スウェーデンは、その後イングリッド・バーグマンを輩出します)

 

ガルボと違い、ツァラー・レアンダーは元歌手であり、戦後も歌手として長らく活躍しました。

また、ガルボのように渡米せず、ずっとドイツで女優として活躍しました。

 

顔立ちは、ガルボとディートリッヒにそっくりだと思う瞬間があります。

 

ツァラー・レアンダーの出世作がこの『世界の涯てに』です。
 

監督は、1950年代ハリウッドでメロドラマの巨匠として活躍し、その後ダニエル・シュミットやファスビンダー、そしてトッド・ヘインズに影響を与えたダグラス・サークです。

(デトレフ・ジールクはドイツでの名前です)
 

そのダグラス・サークの素晴らしい演出がいかんなく発揮された作品です。
ドイツ映画と言っても、ハリウッド映画と遜色ない素晴らしい作品です。


ツァラー・レアンダーの登場シーンの華麗さはどうでしょう。
ロンドンの劇場で、大きな扇を手にして優雅に小唄を歌うのですが、映画女優として申し分のない存在感、すなわち華があります。
その華やかさ、可憐さは、『椿姫』のグレタ・ガルボを思い出させます。












ヴィリ・ビルゲルとの別れのシーンの詩的な抒情性はどうでしょう。
港で別れということで想像される全ての凡庸な演出が割愛され、去りゆく船と彼女の立っている姿だけが示されます。
なんという上品な演出でしょうか。

真のメロドラマとは、(レオ・マッケリーの『邂逅』のように)上質な演出によって構成されているのです。

 





 

蓮實重彦: あそこで女が男に見られていると気づいて、2人の視線が合うところがあるでしょう。
そこにいたるまでのヴィリ・ビルゲルの悔恨と自己嫌悪の表情に加えて、舞台脇の幕に手をそえて瞳を伏せるところ、天才的なショットだと思いました。シチュエーションは本当に通俗的ですが、そのつなぎで通俗性を全部排している。
山田宏一: いわゆる目が合ったという説明的なカットつなぎじゃないですね。目線が合ったという説明はない。ただ男の見つめる姿、女の動揺する表情が別々にとらえられているだけ。

 























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