本日1月5日は、ジェーン・ワイマンの生誕107周年になります。
それを記念して彼女の作品を紹介します。

 

『天はすべて許し給う』(1955) Universal
監督 ダグラス・サーク
共演 ロック・ハドソン、アグネス・ムーアヘッド
撮影 ラッセル・メティ

【あらすじ】
閑静な住宅街に住む未亡人のケリー。
2人の子供も成長し、彼女は時間を持て余していた。
庭師の青年ロンとふとした言葉を交わしたことをきっかけに2人は次第に距離を縮めていく。
やがて2人の関係は町の噂となっていく・・・



監督、撮影監督、主な共演者が、いずれもが『心のともしび』と同じキャスティングの作品です。
ストーリーも、中年の未亡人と青年との禁じられた恋という点も同じです。



さて、ジュリアン・ムーア主演の『エデンより彼方に』(2002年、監督トッド・ヘインズ)は、この作品の事実上のリメイクで、この作品の精神の見事な継承ぶりに驚きました。


この映画のテクニカラーが素晴らしいのは言うまでもないことですが、セット/美術がとりわけ素晴らしいです。

庭師であるロック・ハドソンと、彼が剪定する家の未亡人であるジェーン・ワイマンとの恋であるから、庭が重要であるとはいえ、あまりにも素晴らしく、マニエリスティックとさえ言える美学が徹底されています、

秋や冬の季節の様子を、これほど美しくフィルムに定着させたカラー映画は他にないでしょう。

とりわけ雪に包まれた冬の景色の、原色が際立つ煌びやかな映像は本当に素晴らしく、これに匹敵するのは、『シェルブールの雨傘』のラストシーンくらいでしょう。

樹木や窓へ積もる雪だけで、映画とはこれほどまでに煌びやかになるのかと思うほどです。
その雪に当てられる青紫色の光は、映画史上最も華麗な色づかいかもしれません、。
大きな窓ガラスから差し込む青紫色の光を、逆光にした主人公たちのシルエットはそれだけで感涙ものです。

また、その窓ガラスへ近づいてくる鹿が、いくつかのシーンで観ることが出来ますが、セットとは思えないほどの優雅さで登場し、ラストシーンの窓越しに見える鹿が登場する素晴らしさは、真に忘れがたい感動があります。










ある意味で、主演のジェーン・ワイマンやロック・ハドソンよりも、この映画のセット/美術の方がエレガントかもしれません。

 

ピアノの楽譜台に映りこむジェーン・ワイマンの華麗さたるや、溜息が出ます。










































 

なお、共演者のアグネス・ムーアヘッドも素晴らしいです。

(彼女は、アカデミー賞助演女優賞に4度ノミネートされており、『パーキントン夫人』『ふるえて眠れ』ではゴールデングローブ助演女優賞を二度受賞している名女優です。他にも『ジョニーベリンダ』『ショーボート』『潜行者』『君去りし後』で名演を残しています)


 

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