本日1月5日は、ジェーン・ワイマンの生誕107周年になります。
それを記念して彼女の作品を紹介します。


Jane Wyman
1917年1月5日 - 2007年9月10日
ミズーリ州セント・ジョゼフ生まれ

1932年に15歳で高校を退学した後、カリフォルニア州ハリウッドに移住し、ブルース歌手、マニキュリスト、電話交換手をしながら映画の端役を得るようになった。
1936年 ワーナー・ブラザースと契約
1940年 ロナルド・レーガンと結婚
1945年 『失われた週末』で一躍注目を浴びる。
1946年 『子鹿物語』でアカデミー主演女優賞にノミネート。
1948年 『ジョニー・ベリンダ』でアカデミー主演女優賞受賞。
『青いヴェール』(1951年)と『心のともしび』(1954年)では再度アカデミー賞にノミネートされた。

 

『心のともしび』(1954)
監督 ダグラス・サーク
共演 ロック・ハドソン、アグネス・ムーアヘッド
撮影 ラッセル・メティ

【あらすじ】
道楽息子のボブは湖で高速ボートを転覆させ病院に搬送されるが、湖のそばに暮らすフィリップ医師が所有する蘇生器により一命をとりとめる。
一方、フィリップ医師は同じ頃、持病の発作を起こし亡くなってしまう。
ボブはフィリップ博士の妻ヘレンに金を渡そうとするが、彼女は受け取らなかった。
罪の意識に苛まれ酒浸りだったボブは、やがてヘレンとの交流をとおして正しく生きようと決意する。

 


素晴らしいメロドラマです。
こんな都合のいいことばっかり起きるの?というようなストーリーです。
その一方で、ここはハッピーにならないの?みたいな起伏もあります。

しかしながら、そうした荒唐無稽さについて、そう目くじらを立てるようなものでない、と思えてくる不思議な説得力というかファンタジーのある作品です。


さて、近年の映画にせよテレビドラマにせよ、黒の魅力が失われました。
犯罪物やサスペンス映画では、黒というより、単に暗い場所で撮っているだけの、退屈な撮影ですし、
テレビドラマでは、黒という色がそもそも存在しない、スタジオでの薄っぺらな書割のような撮影です。

それに比べると、1950年代のダグラス・サーク監督の、原色を活かしたテクニカラーは本当に、溜息が出ます。
(ただ、キングレコードから出ているDVDの発色は良くないです)
(撮影は、ラッセル・メティ。オーソン・ウェルズの『黒い罠』で知られる名撮影監督です)

 

この作品でも素晴らしいシーンが、豊饒な漆黒によって彩られています。

 

それは、ジェーン・ワイマンを襲う三度目の不幸を彩るもので、盲目のジェーン・ワイマンの黒いサングラスの黒と共鳴しあっているかのようです。

 

翳りのなかで、控えめな役に徹しているロック・ハドソンが、若干うつむき加減で、ジェーン・ワイマンの手を握るとき、2人のあいだに、上質な空気が生まれてくるように思います。

 

優しさがフィルム全体を覆っているかのようです。
 

翳りに差し込む美しい光のなかで、ジェーン・ワイマンにも艶が宿ります。
中年の不幸な未亡人であるジェーン・ワイマンが、加害者男性の献身により、次第に心を開いていく様子は胸を打ちます。

 

この映画での2人の繊細で親密な空間は、真の意味でロマンティックです。







 




 





 

 

 

 

 

 

 


なお原題は、Magnificent Obsession。訳すと、「素晴らしい執着」といったところでしょうか。


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