7月30日のクローデット・コルベールの没後27周年を記念して、彼女の作品を紹介しています。
(1903年9月13日生誕 - 1996年7月30日死去)

 

『青髭八人目の妻』(1939) Paramount
製作・監督 エルンスト・ルビッチ
共演 ゲーリー・クーパー、ドワード・エヴェレット・ホートン
撮影 レオ・トーヴァー

【あらすじ】
7人の妻と離婚を繰り返していた米国の富豪が、貧乏貴族の娘と恋をして彼女を8人目の妻に迎えるが、離婚するときは大金を払う約束をさせられる。
妻の目論見どおりに事は運ぶなるのだが....

 


コメディの巨匠ルビッチと、最高のコメディエンヌのクローデット・コルベールとの作品です。

クローデット・コルベールは、『或る夜の出来事』『パームビーチ・ストーリー』などのスクリューボールコメディで、知られています。
ルビッチは、ソフィスティケイティッド・コメディやセックスウォーコメディで名高く、ほぼ全作品がコメディです。

そんな2人の作品が素晴らしいコメディにならないはずがありません。
(ところで、2人ともヨーロッパ人です)

1940年前後は、ハリウッドが絶頂期とも言うべき時期で、数多くの傑作が生まれていたころです。

その時期にふさわしく、そして、パラマウント映画らしい絢爛豪華な作品に仕上がっています。
クローデット・コルベールのドレスが、ゴージャスです。



























冒頭の、パジャマをめぐるギャグは名高く、キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレット主演の『ホリディ』でも、その逸話について触れられています。
(百貨店で、ゲーリー・クーパーがパジャマの上だけ売れと押し問答しているところに、クローデット・コルベールが着てパジャマの下だけ欲しいと言うくだり。わずかに卑猥さを醸し出していながらも、スマートで誰にも分かる笑いであるところが、ルビッチらしいです)




また、クローデット・コルベールが、わざとゲーリー・クーパーに嫌われようと、彼の嫌いなネギを食べて、キスを求めるシーン。
クローデット・コルベールがゲーリー・クーパーと抱擁しながら、その最中に大きな口を開けてネギを食べるところも、どことなくエロティックで、見てはいけないものを見たような感覚があります。




なお、Amazonプライムで無料で視聴可能です。

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