明日7月6日は、ナタリー・バイの生誕76周年です。
それを記念して、ナタリー・バイの作品を紹介いたします。


こちらは、ナタリー・バイがセザール賞最優秀助演女優賞を獲得した作品です。

 

『勝手に逃げろ/人生』(1979)
監督 ジャン=リュック・ゴダール
共演 イザベル・ユペール、ジャック・デュトロン
撮影 ウィリアム・ルプシャンスキー、レナート・ベルタ

【あらすじ】
主人公はライターのドゥニーズ、その愛人のTVディレクターのポール・ゴダール、娼婦イザベルの三人の男女。 
『1=想像界』では都会を捨て田舎暮らしを始めようとするドゥニーズの覚醒
『2=不安』では家族とも冷めた関係に陥り、行き場のないポールの焦燥
『3=商売』では田舎を出て都会で売春をしようというイザベル
『4=音楽』において、この三者が合流し、それぞれ新たなベクトルを指し示す。


ナタリー・バイは、この年セザール賞の助演女優賞を獲得し、翌年も"Une étrange affaire"で助演女優賞を獲得し、更にその翌年は、『愛しきは、女/ラ・バランス』で、今度は最優秀主演女優賞を獲得します。
すなわち、3年連続でセザール賞を獲得しているのです。

なお、この映画で共演しているイザベル・ユペールは、1980年の"Loulou"(監督ピアラ)でセザール賞主演女優賞にノミネートされただけでなく、アメリカ映画『天国の門』(監督チミノ)に出演し、3作連続して巨匠たちの作品に出演しているのです。

1980年代前半のフランス映画界は、ナタリー・バイとイザベル・ユペールの快進撃によって、特徴づけられます。
(なお、1980年代後半は、ジュリエット・ビノシュが登場します)


さて、この映画で、ナタリー・バイは、ジャック・デュトロンと、傷つけあう恋人役を演じます。
その一方で、TVの世界を捨て、ライターとして生きていくことを模索するのです。

ナタリー・バイが、これまでのフランス映画のスター(例えばドヌーヴ)と違うところは、働く女性を演じているところです。
初めて映画に出演した『アメリカの夜』では、ナタリー・バイはスクリプトガールを演じていました。
また、主演を演じた『緑色の部屋』では、競売会場で働く女性でした。

じっさい、彼女はスターのような容貌ではありませんし、バレエも演技もしっかり学んだ実力派なので、驚くことではないのですが、フランス映画にもやっとそうした役柄が準備されるようになったということでしょう。

ナタリー・バイは、スイスの湖畔と思しき道を、自転車に乗り、職業に悩み、ジャック・デュトロンと言い争いをするのですが、柔らかい自然光の中で、スターでもなく、リアリズムの女性でもない、浮遊感をもった美しさを発しています。






















なお、撮影監督のウィリアム・ルプシャンスキーは、トリュフォー『隣の女』、ドワイヨン『ピストルと少年』、リヴェット『美しき諍い女』 などで知られる後期ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちと協働している撮影監督です。

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