本日6月29日は、ラナ・ターナーの没後29周年です。
それを記念して、彼女の作品を紹介しています。

1921年2月8日 - 1995年6月29日)
 

こちらの作品のAmazonプライムビデオで無料で視聴可能です。
※ただし、吹き替え版。字幕版は100円です。

 

 

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1946)
監督 テイ・ガーネット
撮影 シドニー・ワグナー
共演 ジョン・ガーフィールド

【あらすじ】
道路沿いの安食堂。店の外には、「男手募集」の看板。
流れ者フランク・チャンバースは看板の裏の意味に気付く。それは肉感的な唇をした、まばゆいばかりに美しい、そして店主よりはるかに若い妻コーラを目にしたためだった。
彼らはコーラの亭主を片付けようとし、一度はしくじり、次に成功させ、裁判で互いに裏切り、なおかつ自由をもぎ取る…

 


映画史に残るフィルムノワールの代表作です。

なお、この作品の他に、フィルムノワールの代表作としては以下が挙げられます:

  • バーバラ・スタンウィック主演『深夜の告白』
  • リタ・ヘイワース主演『ギルダ』『上海から来た女』
  • グロリア・グレアム主演『復讐は俺にまかせろ』『孤独な場所で』
  • ローレン・バコール主演『三つ数えろ』
  • ジーン・ティアニー主演『ローラ殺人事件』
  • グロリア・スワンソン主演『サンセット大通り』
  • ジャネット・リー主演『黒い罠』


この映画でのラナ・ターナーの魅力は何と言っても、そのプラチナブロンドの髪にあります。
それは、『上海から来た女』のリタ・ヘイワース、『めまい』のキム・ノヴァクとともに、映画史に深く刻まれております。


ジョン・ガーフィールドが職を求めて入った安食堂で、転がってきた口紅の持ち主として、ラナ・ターナーは登場します。
白いショートパンツから剥き出しの脚、つま先のあいた白いハイヒール、腹部を露出させたホールターネックの白い服、白いターバン...何もかもが、白い装いで登場するのです。
(このシーンではプラチナブロンドは隠されているのですが)続くシーン以降では、プラチナブロンドを見せており、全体に白の印象を強く与えます。

 

テイ・ガーネットの『郵便配達は二度ベルを鳴らす』で、悪女に扮するラナ・ターナーは、ことさら白の衣裳をまとってブロンドの髪から自のハイヒールまで全身を白さで統一し、倒錯的なやり方で悪徳のイメージをおし殺してみせた。

(蓮實重彦)

























そのプラチナブロンドの髪と、「厚ぼったい唇」、「ふっくらとした頬」、「柔らかく熟れた感じの肉付き」、そして、それらの背後にある「暗い淫らさ」が、ラナ・ターナーを特徴づけています。
(上記の「」内の記述は山田宏一による)

 

それにしても、ラナ・ターナーの妖艶さは、ふと、マリリン・モンローやブリジット・バルドー登場の前のグラマー女優の最も初期の形態だったかもしれません。

 

『郵便配達は二度ベルを鳴らす』の清楚な純自のドレスで身を固めたラナ・ターナーは、1940年代のフィルム・ノワールの悪女たちのしるしと言っていい色情狂で冷感症のイメージを背負っていたにしても、『深夜の告白』のバーバラ・スタンウィックの冷血ぶりにくらべれば、むしろ、不幸な結婚をしたあわれな人妻というようなイメージが強かったかもしれない。
映画そのものも、フィルム・ノワール特有の暗い夜のムード、不吉な予感にあふれた闇のなかの恐怖感とかペシミズムのムードがどちらかというと稀薄なメロドラマで、フィルム・ノワールには不釣合いなくらい明るい太陽の照り映える白昼に、暴力と殺人が企てられる。
雨とか霧とか、ぬかるみの黄昏とか、そういった暗鬱な、ノワールなムードよりも、むしろラナ・ターナーのそこはかとない暗さが映画を支えていたような気がする。(山田宏一)


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