本日6月4日は、ロザリンド・ラッセルの生誕117周年です。

それを記念して、彼女の代表作をご紹介します。

Rosalind Russell
1907年6月4日 - 1976年11月28日
コネティカット州生まれ
カトリック学校に通った後、ニューヨークの演劇学校で演技を学んだ。
ファッション・モデルやブロードウェイでの経験を経た後、ユニヴァーサル映画と契約したが、すぐにMGMに移り、1934年に映画デビュー。
アカデミー賞ノミネートは4回、ゴールデングローブ賞を5度受賞、トニー賞も受賞しており、映画・舞台の両方で活躍した。

こちらの作品は、Amazonプライムビデオで無料で視聴可能です。
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『ヒズ・ガール・フライデー』(1940) Columbia
監督 ハワード・ホークス
撮影 ジョセフ・ウォーカー
共演 ケーリー・グラント

【あらすじ】
カゴ・エグザミナー紙の編集長ウォルターと離婚したばかりの敏腕記者ヒルディは、記者稼業に嫌気が差し堅気の男性ブルースとの再婚を予定していた。
彼女に未練があるウォルターはヒルディに最後の仕事を頼む。
それは翌朝、警官殺しの罪で死刑が予定されているアールの取材だった。
だが早速取材に出かけたヒルディは、アールの罪に疑問を抱きはじめた……。

 


ロザリンド・ラッセルと言えば、この作品でハリウッドクラシックの最高のコメディエンヌとして記憶されています。

この映画のマシンガントークの凄まじさ --- エレガンスを保ちつつの --- は、驚嘆に値します。
巨匠ハワード・ホークスのコメディの中でも、最高の部類に入るでしょう。

シャープな柄の入ったスーツと帽子をまとって、元新聞記者ロザリンド・ラッセルは颯爽と登場します。
その端正な眉と、涼し気な瞳は、実に軽やかで聡明な印象を残します。

その後、ケーリー・グラントの罠によって、正義感から取材の仕事に舞い戻ってしまった彼女は、電話でしゃべりまくり、タイプライターを素早くたたきます。

更には、手がかりになる人物がいれば、スカートの裾を押さえながら、走って追いかけ、タックルして止めます。

近年であったら、キャメロン・ディアスあたりがやりそうな体当たりの演技ですが、ロザリンド・ラッセルは、キャメロン・ディアスより遥かにエレガントな身のこなしで、私たちを魅了します。


この作品は、単なるドタバタ劇ではないのが重要な点です。

 

ロザリンド・ラッセルが仕事に夢中になってしまったことに加えて、ケーリー・グラントのやりすぎた罠により、結婚予定のフィアンセが偽札の容疑で警察に捕まったことを知って、彼女がおいおいと泣くシーンは、ロザリンド・ラッセルの心の美しさを知り、胸が痛くなります。

そんな一抹のセンティメンタリズムがブレンドされているところが、この映画の素晴らしさです。


なお、ローレン・バコールは、この映画のロザリンド・ラッセルを絶賛してについて以下のように述べています。(山田宏一の著書からの孫引き):

 

監督ハワード・ホークスの考えでは、常に、どんなシーンでも、女は男っぽい態度で――無礼に、生意気に――演じるべきなのであった。

やられたらやり返すこと、力なく肩を落として妥協してはならない。

ハワードの考えていたことが文句なしにはっきりと表われている好例が『ヒズ・ガール・フライデー』である。

『犯罪都市』のリメークだったが、主役の新聞記者の役を女性に変えたのだった―― ロザリンド・ラッセルがその役を演じた。

そして、それは、もうこれ以上考えられないくらいうまくいっているのだった。

 

正に、「無礼に、生意気に」の相棒が、この映画のロザリンド・ラッセルです。

妻でも娼婦でもない、相棒=ヒズ・ガールがロザリンド・ラッセルの魅力です。



















なお、『ホリデイ』(2006)では、ケイト・ウィンスレットがこの映画を観るシーンがあります。

 





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