本日6月17日は原節子の生誕104周年です。
(1920年6月17日生誕 - 2015年9月5日死去)
それを記念して原節子の作品を紹介します。

 

『麥秋』(1951)
監督  小津安二郎
撮影 厚田雄春
共演 笠智衆、淡島千景、三宅邦子、菅井一郎

【あらすじ】
間宮家全員の目下の気がかりは、28歳を迎えた末娘の紀子のことだった。
会社務めで独身生活を謳歌する紀子に結婚の意思はあるのだろうか。
また、結婚というものをどう考えているのか。
そんな時、紀子の会社の上司からの縁談話が持ち上がる。
家族の間で様々な意見が上がるなか、紀子は知人で妻に先立たれた子持ちの男性との結婚を宣言する。

 

いかにも小津安二郎のタッチのファミリーメロドラマであるだけでなく、コミカルな細部に溢れている楽しい映画です。


原節子の魅力については、尽くせぬものがあり、ここで網羅的に紹介など出来ません。

 

1つシーンを挙げるとしたら、突然の結婚の意志表明に対する、笠智衆からの「軽率だ。不賛成だ」という厳しい追及に対して、きっぱりと「(後悔は)ありません。」と言い放つシーンです。


にこにこしているシーンが多い原節子が、このシーンでは、視線を落としていることが多く、更に、この「ありません」の語調の強さに驚きます。

それは、語調が強いばかりでなく、2回も繰り返されるのです。


「彼女は相手の言葉を真剣に否定しているからです。」(蓮實重彦)

その異様さは、『東京物語』の「とんでもない」と共鳴しており、微温的なイメージのある、小津安二郎と原節子の世界が単なるホームドラマでないことを再認識するシーンです。

 




ところで、最後にトリビアですが、淡島千景が佐野周二に、原節子の噂をするシーンがあります。
そこで、原節子は女学生時代には「ヘップバーンが好きで、ブロマイドをこんなに集めてたけど」と描写されます。
ここでのヘップバーンは、オードリーではなく、キャサリン・ヘップバーンのことです。

 

この映画で何回か原節子が口にする「男女が平等でないとならない」という主張と連動しています。

















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