8月10日は、ノーマ・シアラーの生誕121周年でした。
(1902年8月10日生誕 - 1983年6月12日死没)

それを記念して、ノーマ・シアラーの作品を取り上げます。

 

『ロミオとジュリエット』(1936)
監督 ジョージ・キューカー
共演 レスリー・ハワード
撮影 ウィリアム・H・ダニエルズ

【あらすじ】
モンタギュー家の息子ロミオとキャピュレット家の娘ジュリエットが、仮面舞踏会で出会って恋に落ち固く愛を誓い合ったが、逃れられぬ運命により悲しい死を遂げるまでの、恋愛詩とも言うべき作品。

 


なんと素晴らしいメロドラマなのでしょうか。
ハリウッドが絶頂期に入りはじめた1936年のMGMが、意欲的に取り組んだ大型プロジェクトだったこの作品は、その豪奢な美術で知られえています。


後世の私たちにとって、この作品のスタッフリストだけでも、この映画が悪い映画ではないことは想像できます。
主演は、ノーマ・シアラーと、かのレスリー・ハワード。(『痴人の愛』『化石の森』『風と共に去りぬ』)
監督は、女性を撮らせたらハリウッドNo.1のジョージ・キューカー。ノーマ・シアラーとは1939年に傑作『女性たち』で協働しました。


そして、何よりも撮影監督のウィリアム・ダニエルズについて触れないわけにはいかないでしょう。
この映画の画面に映っているのは、グレタ・ガルボをはじめとした、MGMの女性たちを華麗にフィルムに写してきた名撮影監督固有のスタイルだからです。

とはいえ、ハリウッド黄金時代の撮影監督が、奇をてらった撮影などするわけがありません。
クローズアップはここぞというときにしか使わず、基本はミドルショットでつないでいくスタイルです。
そして、女優の顔にも、光を当てるときとそうでないときを、有効に分けるのです。
また、女優の背後から照明をあてて、後光のような効果をもたらします。
ノーマ・シアラーの瞳の美しさについては言うまでもないでしょう。
グレタ・ガルボに施したのと同じ、目の周り以外をヴェールから撮るという特殊な方法で撮られたことが、ここでも想像されます。



























さて、最も素晴らしいシーンは、ノーマ・シアラー(ジュリエット)が、ロミオが敵対するモンタギュー家であることを知ったときの照明です。
乳母と向かいあって話しながら、ノーマ・シアラーはその事実を知るのですが、そのとき、パーティがお開きになり、邸宅の召使たちが、2人の後ろで天井近くにある灯りを、長い竿のようなもので消していくのです。
ちょうど、ノーマ・シアラーがその事実を知る瞬間、召使が、ノーマ・シアラーと乳母の後ろを通り過ぎ灯を消し、ノーマ・シアラーの顔に当たる光が暗くなるのです。

「さぁショックな知らせだ。ジュリエット、絶望せよ」のような下品な演出ではありません、すっと灯が落ちるときに、ノーマの顔が翳るだけなのです。

 







ローティーンのはずのジュリエットを、34歳のノーマ・シアラーが演じていることの是非などどうでもよく、ノーマの可憐さや心の震えが、後世の私たちに伝わってくることだけが貴重だと思います。
 

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