6月3日のフランソワーズ・アルヌールの生誕93周年を記念して、フランソワーズの作品を紹介します。
(1931年6月3日生誕 - 2021年7月20日死去)

※過去の投稿の再掲となります。

 

『女猫』(1958)
監督 アンリ・ドコアン
共演 ベルナール・ブリエ
撮影 ピエール・モンタゼル
衣裳 ギ・ラロッシュ

【あらすじ】
1934年、ドイツ侵攻により夫を失ったコーラは彼の遺志を継ぐため自分も諜報部員となり、レジスタンス活動に加わり見事に敵の機密書類を奪い取ることに成功する。
ひと仕事終えた彼女はバーで偶然ある男と知り合うが、彼はナチスの諜報部員だった。
この偶然を知ったナチスのハインツ大尉は彼をスイス人の新聞記者ベルナールとして彼女に近づけていった。
そうとも知らない彼女は徐々にベルナールに心惹かれていく……。

 


フランソワーズが主演の映画で、男優より強い印象を残します。
ラストシーンも彼女のある結末に焦点が当たっており、フランソワーズの代表作とされる作品です。





この映画では、タイトル通りに、彼女と猫との類似が主題になっています。
ストッキングを脱いだり、スカートを持ち上げたりするシーンがあり、かすかにエロティックな印象を残します。
しかしながら、女猫としての彼女は、こっそりとナチスから機密書類を持ち出すわけで、それは極めて政治的なテーマに沿った作品となっています。

 






それは、単なる政治的な映画ではなく、明暗を強調した白黒撮影により、重々しく、時に、不穏な空気を生む、魅力的な映画に仕上がっています。







この映画で、彼女が猫にたとえられるシーンは、ドイツ軍の中で似顔絵を作成するシーンです。
そのシーンでは、とりわけ、彼女の持つ、顎が尖った逆三角形の小さな顔、やや切れ長の眼が強調されるのですが、じっさいに、この映画で私たちを魅了する彼女の容貌はそうしたものです。

逆三角形の小さな顔 --- フランスの大御所女優のダニエル・ダリュー、ミシェル・モルガン、そしてドヌーヴのようなうりざね顔と対照的です ---は、フランソワーズの特徴であり、その後、BBや、イタリアのクラウディア・カルディナーレへと引き継がれて、大きなトレンドとなります。

とはいえ、フランソワーズの造形美だけを称揚したいだけではありません。

フランソワーズの迷い --- 夫亡き後に現れた男ベルトラン・ブリエへの愛と、夫の仇を討ちたいという意志との間での揺れ動く様子が、明暗を強調した白黒の画面において、翳りのある美しさをもたらしていて、それがこの映画の最大の魅力となっています。

 













衣裳は、クレジットされていませんが、ギ・ラロッシュであり、彼女の黒いレインコートは話題になったそうです。

『霧の波止場』のミシェル・モルガンを思い出させます。

 


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