本日5月14日のリタ・ヘイワースの没後37周年を記念して、彼女の作品を紹介いたします。
(1918年10月17日 生誕- 1987年5月14日死没)
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リタ・ヘイワースRita Hayworth:
- 1918年10月17日生誕 - 1987年5月14日死没
- ニューヨーク市ブルックリン生まれ
- 幼い頃から父にダンスを習い、メキシコなどのクラブで活動。
- 1935年 フォックス映画社『ダンテの地獄篇』で映画デビュー。(リタ・キャンシノ名)
- 1937年 フォックスから解雇される。
- 1937年 コロンビア作品の『完全犯罪』に出演し、結婚を機にリタ・ヘイワースと改名。
- 1943年 オーソン・ウェルズと結婚。
- その後もインドの王子やディック・ヘイムズ、ジェームズ・ヒルなどと結婚。
『上海から来た女』(1947)
監督・共演 オーソン・ウェルズ
撮影 チャールズ・ロートン・Jr
【あらすじ】
ある日、マイケルは強盗に襲われていたエルザを助ける。
夫がいると知りながらも、美しい彼女に心惹かれるマイケル。
そんな折り、エルザの夫アーサーから船員として雇われ、ヨットで航海の旅へ出ることになる。
ところが、同乗していたグリズビーが何者かに殺害され、アリバイのないマイケルは逮捕されてしまう。
彼は裁判の途中で逃走し、真犯人を捜しはじめるが・・・。
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『ギルダ』とともに、映画史に残るリタ・ヘイワースの出演作品で、ファム・ファタールの典型的な作品です。
『ギルダ』と異なり、プラチナブロンドに染めた短めの髪の魅力。
それは、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』のラナ・ターナー、後年の『めまい』のキム・ノヴァクとともに映画史に記憶されています。
『ギルダ』で妖しく揺らいでいた髪の毛は、イヴニングドレス姿で走ったときにも、もはや動くことなく、いささか無表情気味のリタ・ヘイワースの表情とともに、この映画に寒々しさをもたらします。
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ヨットクルーズの映画であるにもかかわらず、そこで水着姿をみせるリタ・ヘイワースにはバカンス気分はいささかもありません。
季節感さえなくなったような不思議な空間はラストシーンの迷宮へと繋がっています。
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ラストシーン近くの鏡の間の演出は、いま観ても古びることがありません。
ヒッチコックの『白い恐怖』でのダリの美術に匹敵する、悪夢の世界です。
視覚芸術とはこうしたことを指すのだと思います。
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この映画の素晴らしさは、その直前まで婚姻関係にあった監督兼主演男優であるオーソン・ウェルズとの見事なケミストリーによると言えましょう。
それは、アンナ・カリーナと別居してからも撮影し続けたゴダールの『気狂いピエロ』と並ぶ、愛と絶望の物語です。
なお、髪を短く切り、プラチナブロンドに染めたのは、この映画の記者会見のとき、オーソン・ウェルズの指示によるものだったそうです。(プロデューサーに断りなく)
この映画のセンセーショナルな演出同様に、オーソン・ウェルズの狂気が伺える逸話です。
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