本日5月29日は、サイレント期の伝説の映画女優メアリー・ピックフォードの没後45周年です。
(1892年4月8日 - 1979年5月29日)
それを記念して、彼女の作品をご紹介します。

 

『じゃじゃ馬馴らし』(1929)
監督 サム・テイラー
撮影 カール・ストラス
共演 ダグラス・フェアバンクス

16世紀のイタリア、キャサリンは暴れ出すと手に負えないじゃじゃ馬娘。
彼女を押しつけられて結婚した男前のペトルーキオがしとやかなレディに手なづけてゆくお手なみ。



メアリー・ピックフォードは、純情可憐できれいで品があったと大人気だったのですが、30歳を過ぎて、キャリアの後半となり、新境地を開拓した映画となります。

かのシェイクスピアの『じゃじゃ馬馴らし』を、夫ダグラス・フェアバンクスとの共演で、トーキーで製作したのです。
(プロデューサーは、自分自身)

そこで、かの蓮っ葉なケイト役を演じ、ダグラス・フェアバンクスとの夫婦間のラブコメディを演じたのです。

実は、結構悪くない作品でして、むちを持ったメアリー・ピックフォードの美人プロレスラーのようなお転婆ぶりや、ダグラス・フェアバンクスとの喧嘩が観ていて楽しい作品です。

にもかかわず、花嫁衣装が美しく、下品さからほど遠い映画です。

 

※ふと、ロバート・アルドリッチの女子プロレス映画『カリフォルニア・ドールズ』を思い出させます。


























ラブコメディというジャンルは、1934年の『或る夜の出来事』の後に、スクリューボールコメディとして複雑な発展を遂げるのですが、この『じゃじゃ馬馴らし』の頃は、実に牧歌的な味わいに溢れています。

前回の投稿でも申しましたが、メアリー・ピックフォードの出演していた映画は、「社会派映画」などとは対極にある映画ですが、だからこそ良いと思います。


映画史的には、この後のハリウッドの黄金時代を準備した女優として、そして、会社の1つを創業した実業家として、偉大な存在であったと思います。
(彼女が、ダグラス・フェアバンクス、チャールズ・チャップリン、グリフィスと創業したユナイテッド・アーティスツは、リトル3と言われた中堅映画会社であり、ビッグ5より規模は小さいながらも、コロンビア、ユニバーサルと並ぶ存在でした。)

 

※なお、ユナイテッド・アーティスツは、シネマコンプレックスのユナイテッドシネマとは、何の関係もありません。

ところで、『じゃじゃ馬馴らし』は、1967年にリズによって同名の映画として映画化されています。
また、『じゃじゃ馬馴らし』は、『キス・ミー・ケイト』としてミュージカル化もされ、その後、1953年に映画化されています。

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