本日3月2日は、ジェニファー・ジョーンズの生誕105周年です。
(1919年3月2日 - 2009年12月17日)
それを記念して、ジェニファー・ジョーンズの作品を紹介しています。

 

 

『武器よさらば』(1957)
監督 チャールズ・ヴィダー
製作 デヴィッド・O・セルズニック
撮影 オズワルド・モリス他
出演 ジェニファー・ジョーンズ、ロック・ハドソン、ヴィットリオ・デ・シーカ、オスカー・ホモルカ

第1次世界大戦の北イタリアでめぐり逢ったアメリカ兵とイギリス人看護婦の悲恋を描いた愛の物語。
戦禍に引き裂かれた恋人が再会を果たし、武器を捨て恋の逃避行に――。


1950年代には、イタリアロケの映画が数多く撮影されました。
敗戦国であるイタリアの資産を、戦勝国のアメリカが接収する目的があったようです。

最も有名なのは、何と言っても『ローマの休日』(1953)ですし、エヴァ・ガードナー主演の『裸足の伯爵夫人』(1954)、ジーナ・ロロブリジーダがハリウッドデビューした『悪魔をやっつけろ』(1953)、ジョーン・フォンテイン主演の『旅愁』(1950)なども挙げられます。

ジェニファー・ジョーンズが、前年に主演した『慕情』(1955)もまた、香港ロケの映画でした。


この映画も、前半はイタリア、後半はスイスのロケで撮られた作品です。
しかしながら、この映画で胸を打つのは、そうしたロケーションの美しさではありません。

















この映画の重要なシーンの1つに、ジェニファー・ジョーンズと、戦場へ向かうロック・ハドソンとが別れるシーンがあります。
軍の出発が迫るまでの、数時間の逢瀬を、制服姿のジェニファーとロックとが、イタリアの街中を歩き、憲兵からの職務質問を避けるために、曖昧宿へと入るシーンがあります。




2人をワイドスクリーンサイズの画面がロングショットで捉え、2人は街の明かりに照らされたり、また暗がりに入ったりして足をゆっくりと進めます。
その暗がりの闇の黒さの美しさ。

思えば、最近の映画は、テレビ的な絵作り(カラフルな色の氾濫)になっていて、こうした濃厚な陰翳とは無縁ですが、かつてのハリウッドは、モノクロはもちろんのこと、カラーであっても、こうした魅力的な黒さの広がりがありました。

それは、ロケーション撮影では実現できず、スタジオ撮影で実現されました。

 

映画とは、テレビの観光番組と違い、ロケーション撮影は中心的ではありません。
スタジオ撮影での、美術と照明と撮影との緊密な連携により、豊かな陰翳が生んできたのです。






なお、ドヌーヴ主演の『夜風の匂い』や、ビノシュ主演の『溺れゆく女』を撮った撮影監督キャロリーヌ・シャンプティエは、1990年前後に、そうした豊かさな闇をロケーション撮影にもかかわらず、スクリーンに回復させてくれました。

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