3月16日は、イザベル・ユペールの71歳の誕生日でした。
(1953年3月16日生まれ)
それを記念して、彼女の作品を紹介しています。

 

『女ともだち』(1983)
監督 ディアーヌ・キュリス
共演 ミュウ=ミュウ
撮影 ベルナール・リュティック

【あらすじ】
1952年のリヨン。ナチス占領下のフランスで青春時代を過ごしたユダヤ人のレナは、強制収容所送りを免れるため結婚したミシェルと愛のない生活を過ごしていた。
一方、マドレーヌも戦争中に結婚したレジスタンス活動家をゲシュタポに射殺され、今は売れない俳優コスタと暮らしていた。
そんな2人が子供たちの学芸会で初めて出会い、たちまち意気投合。
家族ぐるみで交際し毎日のように会ううちに、2人は強く惹かれ合っていく。



1953年生まれのユペールと、1950年生まれのミュウ=ミュウ。

 

ユペールは、1978年に『ヴィオレット・ノジエール』でカンヌ国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞しました。

ミュウ=ミュウは、1979年に『夜よ、さようなら』でセザール賞を受賞しました。

 

2人は1980年代の入り口で、ドヌーヴやファニー・アルダンの世代に続く、新進の女優として登場しました。

 

※他にも、1948年生まれのナタリー・バイ、1951年生まれのドミニク・サンダ、1955年生まれのイザベル・アジャーニがいます。

※なお、次の世代は、1964年生まれのジュリエット・ビノシュで、『ランデヴー』(1985)、『汚れた血』(1986)で鮮烈に登場します。

 

さて、そんなトップ女優たちを女性の映画監督ディアーヌ・キュリスが演出するのですが、その3人の女性たちの才能が、融合したような、素晴らしい作品に結実しました。

 

ミュウ=ミュウは、その華麗な衣裳が印象に残りますが、それはまた別の機会にします。

 

ユペールの素晴らしさは、夫を突き放す姿勢が印象的です。

 

ギイ・マルシャンが演じる夫を、ユペールは残酷なまでに突き放し、女ともだちであるミュウ=ミュウを優先させるのです。

 

ふと、こうしたときに、映画の素晴らしさについて思い至ります。

映画の素晴らしさとは、こうした手触りのことではないでしょうか。

 

小説や脚本は、筋立てや言葉のイメージによって、私たちの心を動かします。

音楽は、メロディと音の響きの情感によって、私たちの心と体を動かします。

映画は、空間づくりと、俳優たちの存在感や演技によって、私たちを感動させるのです。

 

なお、空間づくりは本当に重要です。

ジャック・ドゥミの『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』の、その韻を踏むような緩急をつけた空間の作り方は誰しも覚えているでしょう。

ロメールやゴダールやトリュフォーは、カメラをスタジオの外へ持ち出しました。

その生々しさ、いきいきとした呼吸。

 

ややとりとめなく書いてしまいました。


ディアーヌ・キュリスのこの作品は、途方もない作品ではありませんが、

ここでのユペールが、いかに夫をすげなく扱うかが、この作品に寒々とした独特なリズムを導入します。

 

ラストシーンの夫の号泣が、感動的なのは、そうしたリズム感ゆえだと思います。


しかし、いつも思うのですが、映画の感動を言葉で表現するのは至難の業です。

(きれいに整理整頓して説明できると満足できる人は、映画批評家ではありません。)

 























以下はミュウミュウのカットです。

 


























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