来る3月23日はジョーン・クロフォードの生誕119周年です。

(1905年3月23日生誕 - 1977年5月10日死没)
それを記念して、彼女の作品を紹介いたします。


こちらは、ジョーン・クロフォードがアカデミー賞主演女優賞を獲得した作品となります。

 

『ミルドレッド・ピアース』(1945)
監督 マイケル・カーティス
共演 アン・ブライス
撮影 アーネスト・ホーラー

【あらすじ】
深夜のビーチハウスでひとりの男が銃撃され、やがて警察の取調室で、殺された男性モンティの妻ミルドレッドが自らの過去を振り返りつつ、供述を始める。
彼女は、最初の夫と別れた後、苦しい家計を支えるために外で働き出し、やがて自分のレストランを経営するまでに成功した。
モンティと再婚し、やっと幸せを手に入れたものの、娘のケイが考えもしなかったような、わがまま娘に育ってしまい……。

 

タイトルの「ミルドレッド・ピアース」は、ジョーン・クロフォードの役の名前です。


ジョーン・クロフォードがほぼ全篇で登場する、母子物の作品でもあり、フィルムノワールの作品でもあります。

ジョーン・クロフォードが、彼女らしくないウェイトレスの役をしたり、水着になったり、ビジネスウーマン風のスーツを着たりと、ジョーン・クロフォードの魅力を満喫できます。
背が高く、彫りの深いジョーン・クロフォードは、スーツ姿が実にフィットしています。

 







ふと思うのは、ビジネスシーン向けのスーツを着る女優の映画は、あまり観たことがないということです。
思い出されるのは、『女性No.1』(1942)のキャサリン・ヘップバーンや、『ヒズ・ガール・フライデー』(1940)のロザリンド・ラッセルくらいです。
(ドヌーヴも"Le Bon Plaisir" (1984)でスーツ姿を披露しています)

その意味で、ジョーン・クロフォードは、ドミニク・サンダや、ファニー・アルダンのようなハンサムウーマンのはしりだったかもしれません。


この映画では、『ユーモレスク』と同様に、アーネスト・ホーラーによる陰翳に富んだ美しい撮影を味わうことが出来ます。

ラストシーン近く、アン・ブライスとザカリー・スコットの暗がりでの密会を発見したジョーン・クロフォードが狼狽えるときの、潤んだ瞳の大きさは、筆舌に尽くしがたいものがあります。

また、眉の美しさも。










この映画は、母子物でありつつ、実業家となったジョーン・クロフォードが、ばりばりと働き、娘のために、男と愛なき結婚をしたり、男を利用したり罠に陥れようとしたりする作品であり、ジョーン・クロフォードの強さや冷酷さを、この上なくシャープな撮影で映し出しています。

 






以下余談です。
ソニック・ユースの"Goo"(1990)というアルバムに、この映画と同名の「ミルドレッド・ピアース」という曲が収められています。

PVでは、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームにあるジョーン・クロフォードの星にソニックユースのメンバーがキスをするシーンもあります。

 


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