来る3月9日はジュリエット・ビノシュの60歳の誕生日です。
(1964年3月9日生まれ)
それを記念して彼女の作品をご紹介しています。

 

『私の知らないわたしの素顔』(2019)
監督 サフィ・ネブー
共演 フランソワ・シヴィル
撮影 ジル・ポルト

【あらすじ】
精神分析医ボーマンのカウンセリングを受けているバツイチで50代の大学教授クレール。
若い建築家と恋に落ちたのもつかの間、すぐに捨てられてしまった彼女は、24歳のクララとしてSNSのアカウントを作ると、自分を振った男の友人アレックスに近づく。
するとアレックスはたちまちクララの虜に。
クレールもアレックスとの疑似恋愛を楽しむが、やがてお互いに直接会いたいとの気持ちが抑えがたくなっていくのだったが…。


ビノシュ55歳の作品です。


大学教師の役は、初めてになります。
ドヌーヴは53歳のときに『夜の子供たち』、ユペールは64歳のときに『未来よ こんにちは』で、大学教師役をやっています。

前半は、ビノシュは、黒ぶちの眼鏡をかけていていて、可愛らしさを抑制しています。
そこでは、SNSで知り合った男性に自分の素性を知られまいとする言動が、容姿にも反映されているかのようです。
男性の方が、熱を帯びて、ビノシュに会いたい気持ちを伝えれば伝えるほど、ビノシュは、その矛盾に押しつぶされていき、精神を病むに至ります。


後半に入り、空想シーンに入ると、ビノシュは、一転して、『汚れた血』や『存在の耐えられない軽さ』の頃のような、明るさとみずみずしさを取り返します。
(その後、その空想はあくまでも空想であり、それが願望であったことがわかり、ビノシュの深層にある心の傷が明らかになります。この脚本は良く出来ていて、スリリングです)


ようやく、ビノシュのフィルモグラフィ全体を俯瞰で観れるようになったこともあり、以下にやや抽象的ながら、ビノシュの全体像について着想を書き留めておきます。

ビノシュは、この作品のような心理劇や神経症患者の役はあまり演じたことはありませんでした。
フランスは、映画に限らず、神や家族との軋轢が必ず出てきて、そのコンプレックスの克服がテーマになるのですが、ビノシュはそうしたものから自由な存在でした。
ドヌーヴが切り拓いた「女の自由」の世界を、ビノシュは女優としてのアクションで生き抜いてきた気がします。


やや抽象的な話となりました。























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