来る3月9日はジュリエット・ビノシュの60歳の誕生日です。
(1964年3月9日生まれ)
それを記念して彼女の作品をご紹介しています。



こちらは、かなりの良作でした。

 

『サン・ピエールの生命』(1999) 
※DVD等邦題『サン・ピエールの未亡人』
監督 パトリス・ルコント
共演 ダニエル・オートゥイユ、エミール・クストリッツァ
撮影 エドゥアルド・セラ

【あらすじ】
1849年、カナダの仏領サン・ピエール島。
駐留軍の隊長ジャンとその妻ポーリーヌは深い愛情で結ばれていた。
島に流れついた漁師のニールが酔った勢いで殺人を犯し、彼は死刑を宣告される。
だが、島にギロチンが届くまでの間、ニールはポーリーヌの手伝いをすることに。
粗野で無教養だが純朴で優しいニールを島の人々も次第に受け入れるようになる。
しかし、ついにギロチンを乗せた船が島にやって来た

 

DVD等発売時のタイトルは『サン・ピエールの未亡人』として、「生命」が「未亡人」に替えられています。
それが示すように、通俗的な「よろめき未亡人」「よろめき妻」のような細部があります。
しかしながら、全体のテーマは重厚でいて、それがしっかり描かれていて、素晴らしい映画でした。


ビノシュは、駐留軍隊長ダニエル・オートゥイユと深く愛し合っている妻でありながら、死刑囚エミール・クストリッツァへ人間愛を与え続けます。
人間愛というのは、死刑囚にも人権があり、死刑の日までは、人間として扱い、心を通い合わせるべきだ、といういかにもフランス的な理想の愛の形です。

フランス国憲法で言うところの博愛(友愛、Fraternité)と言えるかもしれません。

その意味で、『トリコロール』よりも、遥かにフランス的な愛の映画です。
※トリコロールは、フランスの三色旗のこと。


ビノシュの情熱的な演技が、ダニエル・オートゥイユとは性愛的に、エミール・クストリッツァとは一種宗教的に、展開されていて、実は、ビノシュの作品としては、ベストの部類に入るかもしれません。

※ダニエル・オートゥイユとは、後に『隠された記憶』(2005)で、再び共演します。


エミール・クストリッツァへの愛情が、不倫関係というような通俗的な展開をしそうで、そう展開しないところが、観ていて安心します。
節度ある演出です。

※ある種のヨーロッパ映画は、とことん通俗的な展開をするときがあって、閉口してしまうのですが、この作品は違いました。






























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